武蔵野美術大学の学部・学科紹介

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造形学部

美術・デザイン界をリードするムサビで技術だけでなく「創造的思考力」も身に付ける

武蔵野美術大学

造形学部は、美術・デザインを、単に各芸術分野において優れた技術を身に着けるだけのものではなく、総合的な人間形成の上に成り立つ学問だと考えています。先進諸国の人口減や世界的な格差など、現在の文明世界が直面する困難を打開するために大切なのは、既成概念や常識を打ち破り、その先を考えることができる「創造的思考力」です。「真に人間的自由に達する美術教育」という教育理念のもと、本学は長い時間をかけて豊かな表現力の体得を目指し、さらに正解のない課題を探究し表現する「創造的思考力」を培ってきました。造形学部ではとりわけ1~2年次の基礎教育を重視しており、10学科共通の絵画、彫刻、デザイン制作に加え、他学科が開講する授業を受けることができる「造形総合科目」を用意。幅広い分野の造形を経験することで、あらゆる表現に対応し得るアーティスト、クリエイターを育成します。

造形学部は、幅広い教養と優れた人格を備えた造形の専門家を育成する10の学科で構成されます。

●日本画学科
東洋画の長い伝統を受け継ぎながら、外来文化の影響を吸収しつつ形成、発展してきた日本画。
日本人に宿る独特な美意識と精神性から生まれた造形思想、そして優れた材料・技法は、世界の美術の中で個性的な位置を占めています。日本画学科では、日本画や日本について深く考える過程を大切にしながら、奥深く魅力的な専門技法を習得し、日本画を通して新たな絵画世界を拓いていける力を育てていきます。

●油絵学科(油画専攻・グラフィックアーツ専攻※)※2023年度より版画専攻から名称変更
絵を描くことは、単に造形の領域に留まるものではなく、想像の世界と現実の世界を行き来し、この世界にいる自分を発見する行為でもあります。
油絵専攻は、自己の内面を深く掘り下げ、同時に柔軟で広い視野を持った人材を育成するため、絵画をはじめ、さまざまな分野にも表現の可能性を探っていける「多様性」を大切にしています。教員や同世代の仲間との「制作」「対話」「批評」から、新たな表現や考えを生み出していくことを期待しています。
グラフィックアーツとは、一般的には複製性を持つ平面視等芸術全般を指す言葉とされています。 例えば、印刷を介した版画、イラストレーション、絵本、写真、デジタル表現、アートブック、ポスターなどの多様なプリント表現がその中心となるものです。グラフィックアーツ専攻では入学後まず、版画技法をしっかりと学んだうえで、実践的な授業を通して学生一人一人の志向に応じた、多様なグラフィックアーツ表現への展開を図ります。

●彫刻学科
「彫刻とは何か?」。これは、正解のない問いかけです。
彫刻の領域は今もなお拡張し続け、「ここ」あるいは「これ」と特定することはできません。しかし、彫刻とはどこから来たのか、どのような心の働きの中で展開されてきたのか、そして彫刻の現在・未来はどうあるべきなのかと問い続けることこそが、彫刻に生命を与えるのです。
彫刻学科は伝統的な素材や技術を重視しながらも、同時代性に重点を置いた指導を行い、普遍的な問いかけをもって未知の世界の扉を開く表現者を育てます。

●視覚伝達デザイン学科
視覚伝達デザイン学科では、どのように「見るべきか」「見たか」「理解したか」といった対象と自身との関係を明確にして、ヴィジュアルコミュニケーションを成立させることのできる人材を育てます。
そのために、コミュニケーションの基盤となる身体性と五感、そして、デザインに必要とされるメディアを操る技術力、造形力と知力、これらを駆使して社会の多様な要求に応えることのできるクリエイターを育てるための基礎課程と高度な専門領域の科目が用意されています。

●工芸工業デザイン学科
人を軸にした生活環境やプロダクトをデザインする工芸工業デザイン学科では、人間の生活すべてのコトとモノに関わりを持ちながら、心地よい暮らしを実現するための豊かな感性と幅広い知識、問題意識を養います。
個人での創作活動が主となるクラフト、より望ましい社会生活全体を構築するインダストリアル、生活空間を思考するインテリアの3コースから構成され、必要であれば領域を超えてものづくりを追求できる柔軟な環境を整えています。

●空間演出デザイン学科
セノグラフィ(舞台美術)、インテリアデザイン、環境計画、ファッションデザインの4コースから成る本学科は、扱う領域はさまざまですが、「人を幸せにしたい」という共通の想いを持っています。
空間をデザインするには、時間とともに変化する自然の姿から学ぶことはもちろん、美術・デザインの歴史や技法、新しいメディアや技術への理解を深めることも大切です。そして個々の感性が集結することで、初めて空間は成立します。独自の表現力と豊かな創造性を養い、人間の営みが展開される空間を、より豊かに美しく形づくるデザイナーを育てます。

●建築学科
インテリアから住宅・各種建築・地域・都市・環境・ランドスケープまで、人間の関わる空間すべてを対象に、人間の活動を支え居場所となる良質な環境づくりが建築の役割です。建築学科では、空間を構成する造形能力を身につけ、建築と、生活基盤である場所や地域との有機的関係の構築を学びます。また、社会の仕組みに働きかけ、新たな社会と価値の創造に関わる建築の現状把握や歴史的考察のための分析能力を習得し、文化やアート、デザインの教養も深めていきます。建築をトータルな表現として学ぶ【設計計画】をカリキュラムのコアとし、3 年次からは少人数のスタジオに分かれ、今日的なテーマとジャンルの課題にチャレンジします。

●基礎デザイン学科
デザインとは、生活者が本来あってほしいと願う「かたち」をつくり出すこと。
そして、生活の中の行為やふるまいなどを考察し、おのずと「かたち」が浮かび上がってくる瞬間に立ち会うことです。基礎デザイン学科は、すでにあるデザイン領域に対応する技術を教える場ではありません。分けられたデザイナー養成のあり方を見直し、「かたち」の生成力を身につけるカリキュラムで、生活の中で本来あるべきデザイン、「かたちの本質」を構想し、提案できるデザイナーを育成します。

●芸術文化学科
芸術文化学科では芸術文化と社会をつなぐため、アートとデザインを基盤として、それらの理論(美術史・表象文化論、博物館学、企画立案・運営など)と実技(造形美術、デザイン、展示など)の両方を、芸術文化の活用に関わるプランニング・マネジメント・ミュゼオロジーを中心的な領域として実践的に学ぶ、「芸術文化学」の教育と研究、社会実践活動を展開しています。

●デザイン情報学科
デザイン情報学科では多様なメディアの特性を基盤に、つくる・見せる・気付く・考えるという体験と内省の反復を繰り返すことで、課題を自ら発見し、新しい視点から解決策を提案できる方法論を身につけていきます。

こんな学問が学べます。

  • マスコミ学
  • メディア学
  • デザイン工学
  • 建築学・意匠
  • インテリア
  • 工芸学
  • 情報学
  • 服飾・被服学
  • デザイン
  • 美術
  • 写真
  • 映像

造形構想学部

クリエイティブな思考力で社会にイノベーションを起こす人材を育成

武蔵野美術大学

武蔵野美術大学が創立90周年を迎えた2019年4月、新たに造形構想学部が設置されました。環境が激しく変化し、未来が予測できない現代は、多くの問題が発生し、価値もさまざまに揺れています。このような時代において、社会から必要とされるのは柔軟な発想力を持ち、新しい形の未来を構想できる人材です。そのような人材となるためには、造形の基礎教育をベースに培われる「創造的思考力」を身につけ、広く社会で実践することが必要です。単に課題解決に留まるのではなく、自分で課題を見つけて、解決方法を見出す手法を学ぶ造形構想学部は、美術大学としては新たな試みになります。「創造的思考力」を磨くには、ヒューマンバリュー、ビジネス、テクノロジーという一見分野の異なる3つの教育・研究領域が必要です。普遍的な人間的価値を育むヒューマンバリュー。ものづくりの可能性を広げるテクノロジー。ものづくりの仕組みを整えるビジネス。造形構想学部では、これら3つの学びを融合して、現代社会や産業との関わりを意識しながら、応用力と実践力を身につけていきます。

造形構想学部は、クリエイティブイノベーション学科と、映像学科の2学科で構成されます。

●クリエイティブイノベーション学科
新しいアイデアや仕組みを作り出すことのできる力を養い、情感を持って実社会で活躍できる人材を育成します。1、2年次は、美術・デザインの基礎を学び、「創造的思考力」の基板となる「造形言語リテラシー」を身につけます。3、4年次は、2019年4月に開設された市ヶ谷キャンパスを拠点にして、基礎課程の学びを社会で応用する手段や方法を学ぶ「クリエイティブイノベーション演習」や提携企業・自治体との共同プロジェクトを行う「産学プロジェクト演習」など、実社会のよりリアルな問題を解決する力を養う学びを中心に行います。
また、カリキュラムは1年を4分割するクォーター制を導入し、学生が海外留学やインターンシップを経験しやすいようにしているのも大きな特徴です。

●映像学科
近年テクノロジーの発達が目覚ましく、注目の分野である映像の世界で「創造的思考力」を発揮し、新たな価値を生み出すことのできる映像表現者、そして文化創造の担い手となる人材を育成します。カリキュラムは、映像、音、言語、造形の4つの側面から映像表現を学びます。そのため、専門分野を決定する前に「ドラマ」「写真」「アニメーション」「メディアアート」「イメージフェノメナン(映像空間)」という多彩な映像表現の基礎を体験、映像分野の総合知識と表現技術を習得します。

こんな学問が学べます。

  • 経営学
  • 地域社会
  • ビジネス学
  • デザイン
  • 美術
  • 映像
  • キャリアデザイン学
  • 学校No.1906
  •  

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