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世界の環境・エネルギー問題を「自分のこと」として考えよう

■学問大分類:教育・保育
■学問小分類:教育学
■提供:聖徳大学

身近な環境学習が世界のSDGsの学習へと発展

みなさんは小学生のころから、環境について考える授業を学校で数多く体験し、地域の自然保全や家庭ごみの削減、リサイクルなど、おもに生活に身近なテーマについて学んできたことでしょう。2015年の国連サミットで「SDGs」(持続可能な開発目標)という社会、経済、環境に関する17の国際目標が掲げられ、先進国を含むすべての国が協働してめざすことが求められるようになりました。この環境問題を含めた世界共通の新しい社会づくりについても、すでに学校教育の中でも教科を横断した学習や校外での地域学習など、さまざまな授業が行われるようになり、今後さらに発展していくことでしょう。
特に気候変動にともなうさまざまな環境問題は、世界中で異常気象を引き起こして甚大な被害をもたらしており、解決が急がれている課題です。私たちが今できること、次世代に伝えていくべきことを、真剣に考えて行動する時代になったといえます。

世界的な環境問題を講義と協議を通して理解を深める

SDGsの目標の一つであるエネルギー問題、特に地球温暖化の現状と課題について、聖徳大学教育学部教育学科の渡部洋史教授は、教員養成課程の必須科目である「児童学特論」で取り上げています。
授業では、まず将来的に持続可能なエネルギー源としての再生可能エネルギーの利活用について教授が講義を行い、学生は基礎知識を身に付け、自らの考えを深めます。渡部教授は学生に教える時、「まず環境への意識をもち、行動する気持ちを育てることを重視しています。食品ロスの削減やマイバッグの携帯など、日常生活の中で実践できることが数多くあることに気付いてほしいと思っています」と語っています。環境問題を机上で理解するだけにとどめず、自分の生活の問題としてとらえることが大切です。
講義の後、学生は地球温暖化の原因物質の一つである二酸化炭素濃度を抑えるために個人と日本の社会全体の取り組めることについて考え、後日授業で発表します。

環境問題は地球上で生きるすべての人の共通課題

学生はこの課題の取り組みを通して、発表の方法についても学びます。具体的には「施策」、「要点」、「課題」、「対応」の4つのポイントをおさえることで、論理的な思考と説明の仕方を身に付けます。その後の議論の仕方も重要で、渡部教授は「学生には、批判をする時は根拠を示してから行うように促しています。発表を聴いた学生が一方的に反対、否定するだけでは議論とは言えません。どうすれば解決できるのか、建設的な意見を述べて考える深めることが大切です。」
主体的に学び、意見の異なる他者と議論して考えを深めた経験は、特に教員志望の学生にとっては、将来、学校での教科指導やSDGs学習の授業づくりに活きてきます。渡部教授は「環境問題は地球上で生きるすべての人が理解し、行動する必要があります。これから社会で活躍する学生は、率先してこの問題を考えてくれると思います」と、多様な進路をめざす学生たちの将来に期待しています。

社会の変化と向き合い、子どもの可能性を伸ばす教員を育てる

■学問大分類:教育・保育
■学問小分類:教員養成
■提供:聖徳大学

小学校の教育改革が進む一方で、教員志望者が減り続けている

今、「学校の先生になりたい」という人の数は、減少傾向にあります。文部科学省の調査によりますと、公立学校教員全体の採用倍率は、2000年の13.3倍に対して、2021年度は3.8倍まで下がりました*。教員の採用者の数は2021年度は3万5067人。前年度に比べ192人に増えたものの、受験者数は13万4267人で、前年度から3775人も減りました。小学校教員の2021年度の採用倍率は2.6倍と、過去最低を記録しました。小学校の35人学級制や教科担任制の本格的な実施が重なり、学校に必要な教員の数は増え続ける中、そのギャップをどう解決していくかが、日本の学校教育の課題となっています。
また現代社会は複雑・多様化しています。これからの社会を生きていく子どもを育てる教員には、さまざまな価値観を受け入れる視野の広さも求められています。
*文部科学省「令和3年度(令和2年度実施)公立学校教員採用選考試験の実施状況について」より

育児に関する団地でのヒアリング調査を通して、新たな課題を発見

教員志望者の減少の背景として、聖徳大学教育学部児童学科の山崎奈々絵准教授は、「教員の長時間勤務や部活動指導の休日出勤など、職場環境としての学校の魅力が学生には感じられなくなったことと、メディアによって負のイメージが増幅されている影響が大きい」と指摘しています。
山崎准教授は日本教育史を専門とし、教員養成の歴史と今後のあり方を追究しています。ゼミには幼稚園教諭や小学校教諭を志望する学生が集まり、主体性を伸ばす指導に努めています。コロナ禍前のゼミ活動では、松戸市の常盤平団地を訪れ、子育て意識に関するヒアリング調査を実施しました。主に高齢住民から昔の子育て事情を聞いていくうちに、現在は外国籍の住民との交流など、コミュニティの新たな課題があることがわかりました。「当初の調査目的や仮説とは異なる結果を得ることで、学生は視野を広げることができます。新しい課題にも積極的に取り組んでほしいです。」

子どもたちの豊かな成長と可能性を伸ばす教員になってほしい

学外での調査活動のほかにも、山崎准教授は「資料を読み取り考察する能力も身に付けてほしい」と話されています。「ゼミでは最新から50年前までの育児雑誌を資料にして、子育ての考え方や方法の変遷、ママ友づくりの比較などを議論します。新しい情報や視点を得る楽しさに気付いてほしいです。」
学生がゼミで学んだ社会調査の方法や資料の査読は、今後の教員生活にも生きてくると、山崎准教授は語っています。「児童や生徒、保護者に向けてアンケートを取るとき、正しい方法を知っていれば有効な調査ができます。膨大な情報を読み取ることができれば、想像力が豊かになり、考え方を深めることもできます」。そして、これから教員になる学生について、「子どもたちの豊かな成長と可能性を伸ばす教員が増えれば、仕事に魅力とやりがいを感じられるようになり、社会全体にもよい影響を与えるのではないかと思います」と、新時代の学校での活躍に期待しています。

  • 学校No.1642
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