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排出ネットゼロ時代のエネルギー: 問題の本質へ大局的に迫り京都からサステナビリティを探求

■学問大分類:国際・国際関係
■学問小分類:国際関係学
■提供:京都外国語大学

さまざまな要素が複雑に絡み合うエネルギー問題

カーボンニュートラル(排出ネットゼロ)、脱炭素、水素社会…これら未来社会のキーワードの主役はエネルギー。京都外国語大学の黒住教授の授業では、SDGs(持続可能な開発目標)の17目標のうち、主に7(エネルギー)と13(気候変動)からサステナビリティを追求します。エネルギー分野では従来の構図や常識が揺らぎ、大きな転換を迫られています。たとえば化石燃料の枯渇問題。石油があと何年持つかと耳にしたことはないですか?それが今は埋蔵量が余るという見方も出ています。カーボンニュートラルを目指す世界では化石燃料使用が著しく制限されるからです。発電部門でも風力や太陽光が急成長しています。しかし単純に進むわけではなく、供給懸念や価格高騰など「化石燃料の逆襲」と称されることも起きています。持続可能な世界の実現には、さまざまな要素が織りなす世界を紐解き、できる手段を各々の特徴を踏まえて総動員することが求められるのです。

エネルギーシステムの持続可能なシナリオとは

エネルギーのあり方を考える基本は、安定供給、経済性、環境の3つをいかにバランスよく追及するかです。たとえば、風力や太陽光は、地球環境のためにも一層の躍進が期待されます。一方で、こうした変動性の高い電源が主流化するにつれ、供給の安定性の面から電力システム全体を見直す必要性が出てきます。また、時間軸やフロー/ストックの観点を踏まえた量的分析も欠かせません。今世紀半ばまでのネットゼロを目指す一環として、仮に世界で石炭火力発電所の新築を一切やめるとします。でもそれですぐに電力の脱炭素実現とはいかないのです。既に存在する発電所の多くは、安定供給や投下資本回収のため稼働を続け(炭素回収・貯留の普及がなければ)目標の30年後もまだ多くの排出をしている計算になります。一度作られるとその影響は長期にわたることからも、政府や企業が今日下す決断一つ一つが未来を形作っていくといえるのです。

京都から世界へ、幅広い領域から国際・地域連携で貢献

こうした意思決定に資するには、世界の潮流を的確に把握しておく必要があります。でも対象が広大で複雑に影響し合う諸要素を前に、ともすれば数的根拠やバランスを欠くことになりかねません。そこで一助として授業で活用しているソースの一つに、この分野の代表的国際機関であるIEA(国際エネルギー機関)が発表する「World Energy Outlook(WEO)」があります。WEOは、世界から集まる情報の分析や整合性のとれた推計に裏付けされた複数の長期シナリオを提示する、世界で最も権威ある報告書の一つ。黒住教授はIEAで計8年間、WEOの計量モデル推計や執筆に携わりました。現在も査読者として名を連ねるなど、かつての同僚を含む現地の著者たちとのやりとりを通じ最新の知見に触れています。さらにSDGsへの取り組みに定評ある京都という地の利も生かし、国内外の産官学やコミュニティとの連携を模索するなど、幅広い領域からのアプローチを図っています。

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