京都産業大学の学部・学科紹介

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外国語学部 アジア言語学科

日本語を母語としない 人々が増えていく社会で、 どう共生していくか。

京都産業大学

■「語学力」とは外国語だけでなく、母語をコントロールする力でもある。
大企業に限らず、中小企業でも外国人労働者は年々増加していて、日本の職場におけるグローバル化が進んでいます。
さらに、製造業やコンビニなどの現場でも求人需要が拡大しています。日本語を母語としない人々が増えている今の日本。多様な言語・文化を背景とする人々が、どう共生していくか(一緒に働くか)は大きな課題です。
英語をはじめとする外国語でコミュニケーションがとれたり、外国人が日本語をとても上手に話せたりすることもありますが、そうでない場合は、日本語を母語とする人が「やさしい日本語」で話すことも必要になります。「語学力」とは外国語を身につけ、扱うだけのものではありません。自分の母語をコントロールできるのも、広い意味での語学力です。日本語を母語としない人と共に働き、会社(組織)や社会を構成するメンバーとして対等な関係を築くこと。また、その必要性に気づくことが、これからの働き方に求められています。

■相手を感じ取り、その人にとっての「やさしい日本語」を把握する。
京都産業大学の外国語学部アジア言語学科 日本語・コミュニケーション専攻では、日本語を世界の言語の一つとして日本語学・言語学的な視点から専門的に学ぶとともに、日本語を母語としない人々が増加する日本社会の現状や課題を考え、日本語教育の視点からの解決策を探ります。多文化共生社会で機能する言葉の基本は、相手が何を知っているのかを考え、簡単な単語を選んで、シンプルな構造の文を作り、一つひとつ段階を踏んで話を展開していくこと。そんな「わかりやすい形」にするためには、母語としてなにげなく使っている日本語を客観的に見て、分析する必要があります。「外国人」といっても、職業、経歴、日本に来ている目的、ルーツなどはそれぞれ異なります。そして、なにが「わかりやすい」のかはそれぞれ違うでしょう。相手を感じ取り、その人にとっての「やさしい日本語」を把握することで、日本語でのコミュニケーションの可能性は広がります。

■専門分野における「仕事の助けになる日本語」の学習ツールが足りていない。
日本語を母語としない人々のための日本語の教科書やテキストは充実してきていますが、特定の分野に特化したものはまだまだ充分とはいえません。たとえば製造業や農業分野では、どんな日本語がよく使われているのか。コンビニの店員がレジだけでなく、店舗経営に携わるためにはどんな日本語が必要なのか。専門分野ごとの「仕事の助けになる日本語」は、重要な研究材料です。また、日本語母語話者が、日本語を母語としない人たちに合わせて日本語をコントロールするための具体的な方法も研究テーマになるでしょう。そして、もっと大きな視点として、日本語の中にはどのようなルールがあるのか、日本語はどのような姿をしているのか、それらをわかりやすく説明するとどうなるかといったことも面白いテーマです。
授業では外国人の日本語学習者と接することで、伝わるためにはどうすればいいのかを意識し、母語を客観化する機会をできるだけ設けています。

こんな学問が学べます。

  • 外国文学
  • 比較文化学
  • コミュニケーション学
  • 語学(外国語)
  • 語学(日本語)
  • 言語学

こんな職種が目指せます。

  • 中学校教師
  • 高校教師
  • 語学教師
  • 日本語教師
  • 通訳
  • 通訳ガイド
  • 逐次通訳者
  • 同時通訳者
  • 翻訳家(ほんやくか)
  • 外交官
  • 外務公務員
  • 国連職員
  • 大使館スタッフ
  • バイリンガルスタッフ
  • 貿易事務
  • ツアーコンダクター
  • ホテルスタッフ

生命科学部 産業生命科学科

気候変動適応に向けたグリーンインフラの経済的価値の評価

京都産業大学

■環境問題だけでなく、地域活性にも効くグリーンインフラ。
エネルギーの需要増大に伴う温室効果ガス排出量の増加は、今世紀において深刻な課題です。対策として、CO₂の排出削減はもちろん、今後の気候変動を前提とした適応策も重要になってきます。また、日本では気候変動による大雨などの災害のみならず、地域経済の停滞、人口減少による過疎化、賑わいの低下など、さまざまな社会課題が顕在化しており、これらの課題を同時に解決する方策が求められています。そこで注目されるのが、「グリーンインフラ」です。これは、自然が持っている多様な機能を活かしたインフラや土地利用を総称する概念のこと。例えば、大雨の際に雨水を貯める湿地、洪水被害を抑える森林、波浪を減衰させるサンゴ礁、雨水浸透機能の高い公園や街路樹のことを指します。加えて、緑地や公園を活かした街づくり、自然と共生型の空間デザイン「バイオフィリックデザイン」の創造も、人や産業が集まる上でポイントになってきています。

■様々な緑地で雨水を貯め、都市の防災・減災を進める。
グリーンインフラは自然の機能を活かす特長があるため、コンクリートなどの人工構造物に比べて景観や環境にやさしく、経済的にもコストが縮減できます。アメリカのポートランドの事例では、道路脇の植栽の地下に貯水空間を設けることで、集中豪雨の際の洪水リスクを低減。さらに、植栽による水質浄化、河川への汚水流出対策、下水道への負荷軽減まで期待できます。他にも、たとえば耕作放棄地をいざというときの遊水地として有効活用できれば、費用も時間も比較的抑えられますし、森林や海岸など、まだまだいろんな場所に自然の機能や仕組みが眠っているはず。グリーンインフラから生まれる植物バイオマス、河川、水路を使えば、再生可能エネルギーの推進にもなります。グリーンインフラの価値が社会の中で的確に捉えられることで、質の高い自然環境の導入が進み、それが持続可能な社会づくりにつながっていきます。

■グリーンインフラにはどんな機能があり、効果や費用はどれだけ?
化石燃料からの脱却にも結びつく、グリーンインフラによるまちづくり。しかし、自然の多機能性を活かした経済対策や防災・減災の取り組みは注目されたばかりで、まだ社会において十分に役割や効果が理解されていません。そのため、京都産業大学生命科学部産業生命科学科の「環境政策科学」をテーマにした研究室では、生命科学の技術だけでなく、経済学等の評価手法を組み合わせて、これらの「社会経済的な価値の評価」を研究しています。グリーンインフラには、どのような機能及び評価基準(水源・地下水涵養、都市気候緩和、CO₂固定、生物保全など)があり、効果はどれだけか。実現にお金はいくらかかるのか。政策にはアイデアだけでなく、実現可能性が必要です。研究では、世界中のグリーンインフラの成功例や最新動向も参考にしながら、自然環境や生命科学の知見・技術に加え、政策形成や事業経営などにおける意思決定のプロセス、評価基準について学びます。

こんな学問が学べます。

  • 環境学
  • 農学
  • 生物学
  • 生物資源学
  • 生命科学

こんな職種が目指せます。

  • 農業系研究・技術者
  • バイオ技術者
  • 食品系研究・技術者
  • 中学校教師
  • 高校教師

情報理工学部 情報理工学科

何気ない普段の行動が、どこかで誰かの役に立っている

京都産業大学

■小さなデータを社会に役立てる研究とは?
みなさんが毎日使っている検索サービスや動画視聴、ネットショッピングなどは、すべてITの力で支えられています。人気店や話題の商品・サービスをSNSで探したり、勉強で分からないことをネット検索で調べている人も多いのではないでしょうか。さまざまなデータから各種サービスが作られ、便利で快適な社会が実現しているわけですが、そのデータは一体どこから生まれているのでしょうか。実は、あなたが生活しているだけでも、数多くのデータが生成され、新たなサービスが生まれているのです。たくさんの人の行動から生まれたビッグデータを集めて、さらに社会に役立てていく研究に取り組んでいるのが、情報理工学部です。データからサービスが生まれ、そこから得たデータがさらに人の役に立っていく。そうしたデータの好循環を生み出す仕組みを考えると同時に、多種多様な社会課題の解決にも挑んでいます。

■地図アプリでは分からない交通情報が、ビッグデータから生まれる
人の行動から生成されるデータは、いろんな形で収集できます。スマホでの検索やSNSへの投稿はもちろん、GPSやセンサーから得られる位置情報などはリアル空間から得られるデータです。情報理工学部が取り組んでいる研究の1つに、人の移動を便利にする「Maas(モビリティ・アズ・ア・サービス)」があります。着目したのは、地図アプリでは検知・表示ができない道路の段差の有無。車いすでの通行や足の不自由な人にとって、段差や階段があるルートは大きな障害になります。そこでスマホに内蔵されたセンサーから段差の情報を集め、地図アプリに反映する仕組みを開発。駅やバス停周辺の階段や段差を避けたルート検索が可能になりました。工事などで通行が困難な段差がある箇所をリアルタイムでアプリに反映できるなど、これまでにない機能の実現が期待されている研究です。他にも天気予報や病気の治療、防犯などの分野でも、同様の研究が進んでいます。

■社会の課題を見つけ、テクノロジーで解決していく
スマホが普及するとともに、ビッグデータを分析するAIの発達により、さまざまな研究が可能となっている現在。何気ない普段のあなたの行動が、どこかで誰かの役に立っています。フィジカル空間とサイバー空間の融合が、世界中の誰も見たことがない新たなサービスや社会基盤となるプラットフォームを生み出す可能性を秘めています。情報理工学部では、データを収集するためのアプリ開発にも取り組み、無料で利用できるようになっています。プログラムやアプリ開発に興味がある方も、きっと学びたいことが勉強できるはずです。仕組みを考え、テクノロジーによって実現していく「総合的な学び」を得られる点が、情報理工学部の魅力と言えるでしょう。データを与えることが回りまわって自分の生活をより便利にしてくれる。そんなデータ循環型の社会の到来が、みなさんの手で実現していきます。

こんな学問が学べます。

  • 電気工学
  • 電子工学
  • 情報学
  • 通信工学
  • 情報工学
  • システム・制御工学

こんな職種が目指せます。

  • アプリケーションデザイナー
  • プログラマー
  • システムアドミニストレータ
  • システムアナリスト
  • システムエンジニア(SE)
  • システムコンサルタント
  • データベースエンジニア
  • アプリケーションエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • ネットワーク管理者
  • セキュリティエンジニア
  • 情報セキュリティーアドミニストレータ
  • カスタマーエンジニア
  • セールスエンジニア
  • サポートエンジニア
  • Webアートディレクター
  • Webディレクター
  • Webデザイナー
  • Webプログラマー(Webエンジニア)
  • Webプロデューサー

理学部 物理科学科

多様な知識と考え方が、次世代素材のなぞを解き明かす

京都産業大学

■カーボンナノチューブで、宇宙が近くなる?
カーボンナノチューブは、炭素原子だけからなるグラファイトシートを筒状に丸めた構造を持つ物質です。直径はわずか1nm程度(10億分の1m)と非常に小さく、肉眼では見えません。この小さな物質には、非常にユニークな特性があり、さまざまな用途への可能性が注目されています。よく知られているのが、宇宙エレベーターを実現するケーブル材料としての利用。非常に軽く、しなやかで弾力性に優れながら、鋼鉄の20倍もの強度があり、宇宙エレベーターを実現する大きな可能性を秘めています。また一方で、電気伝導性に優れた特性もあり、リチウムイオン電池の電極素材などに利用することで、飛躍的な電池性能の向上にも期待が寄せられています。このように、金属的な特性と半導体的な特性という異なる特性を持つカーボンナノチューブ。こんなに便利な素材にも関わらず、まだまだ実用化されていません。その原因はどこにあるのでしょうか。

■ねじれ方で変わるカーボンナノチューブの特性
カーボンナノチューブの普及を図るカギは、精製方法にあります。カーボンナノチューブの特性を決定するのは、グラファイトシートを筒状に丸めた際の直径やねじれ方の違い。つまり、作り方次第で金属的、あるいは半導体的な特性を持つカーボンナノチューブが生まれます。しかし、そのコントロールが非常に難しく、精製した際に金属的・半導体的特性を持つものが、混ざり合った状態で作られてしまうのです。いかにして狙い通りの特性を持つカーボンナノチューブだけを精製するのか。コストや時間をかけずに高純度な精製ができれば、カーボンナノチューブの実用化が一気に近づきます。そんな研究に取り組んでいるのが、理学部 物理科学科の鈴木信三教授です。カーボンナノチューブの分離精製法の開発や評価方法の検討に取り組み、高純度に分離精製できる条件を研究しています。

■1つの分野にとらわれない多様性のある研究
鈴木教授は「カーボンナノチューブの分離精製法の開発は、物理だけでなく化学や工学の知識も必要。それだけに、分野にこだわらずに興味を持って取り組むことが重要になる」と言います。物質として構造を研究するには、物理的な考え方が必要です。一方、精製方法の開発では、界面活性剤など化学に関する知識が求められます。さらに、カーボンナノチューブの特性を活かして、微細構造を持つ電子デバイスや電極を作るには、工学の知見が欠かせません。このように特定の専門分野に縛られることなく、幅広い知識を総動員して研究していく経験は、実社会でも大いに役立つものです。世の中が多様化している時代だからこそ、研究にも多様なモノの見方や考え方を持つことが欠かせません。「環境変化に惑わされない対応力を身につける上でも、非常に魅力ある研究」と言う鈴木教授。カーボンナノチューブは、多くの学びを与えてくれる未来の素材であると言えるでしょう。

こんな学問が学べます。

  • 物理学
  • 応用物理学

こんな職種が目指せます。

  • システムエンジニア(SE)
  • 化学系研究・技術者
  • 金属・材料技術者
  • 中学校教師
  • 高校教師

理学部 宇宙物理・気象学科

おじさんの天気予報が、火星の気象メカニズムの解明につながる?

京都産業大学

■ベテラン漁師の天気予報は、本当にあたる?
例えば、漁師歴40年や農業歴50年といったおじさんたちは経験上、海や空を見ているだけで、明日の天気がわかると言います。本当でしょうか?この迷信めいた話を言い換えると、たった1地点で人間が感じとれる情報を蓄積するだけで、未来の気象がわかるということになります。波の動きや雲の種類など、おじさんが目で見て分かる情報や、風の強さや湿度など、肌で感じる情報さえあれば、大掛かりな気象観測装置や異なる地点で収集するデータがなくても、未来が予測できるということです。もしそんなことが実現できるとすれば、漁業や農業に限らず、いろんなことに役立つはずです。例えば、風力発電所や太陽光発電所への活用。現在のようなエリア単位の気象予測ではなく、風車1本1本、あるいはパネル1枚1枚といった極めて限られた地点での気象予測ができれば、発電効率は向上するはずです。

■迷信を科学の力で解明する
局地的な風速や日射の予測ができるかどうかを研究しているのが、小郷原准教授です。人の経験則の代わりにAIによるディープラーニングを活用し、どれぐらいのデータを蓄積すれば、局地的な気象予報が可能になるのかを研究しています。漁師のおじさんのように何十年も経験を積まないと予測できないとすると、とても実用化はできそうにありません。どれぐらいの期間のデータがあれば、精度の高い予測ができるのか。あるいは、気温や湿度をはじめどんな種類のデータが予測には必要なのか。そして、ディープラーニングを用いて予測を行うAIプログラムを開発するといった、前例のない研究に取り組んでいます。これは迷信を科学の力で解明する研究です。そんな興味深いテーマに取り組む小郷原准教授ですが、この研究の真の狙いは別にあると言います。

■火星の気象メカニズムの謎に迫る
小郷原准教授の真の狙いとは、地球で得た研究成果を火星の気象予測に役立てることです。火星では、年間に1000個以上のダストストーム(砂嵐)が発生していますが、そのメカニズムはまだまだ解明されていません。地球であれば、いくつもの場所に観測機器を設置して、未来の気象予測に必要なデータを集めることができます。ところが火星の場合は、地球のようにたくさんの観測地点を作ることができず、満足にデータを集められません。極めて限られた地点から得られるデータだけで、ダストストームのメカニズムや気象を研究する必要があります。そこで役立つのが、1地点の気象データだけで未来を予測する天気予報の研究です。今後、取り組んでいきたいのが、1地点から観測した雲の量や雲の種類から気象を予測する研究。画像データを基に自動で計算できるようになれば、火星の気象メカニズムの謎を解き明かすことができるかもしれません。

こんな学問が学べます。

  • 物理学
  • 応用物理学
  • 宇宙・地球学

こんな職種が目指せます。

  • 宇宙開発技術者
  • JAXAの職員
  • 天文台の職員
  • プラネタリウムの職員
  • 中学校教師
  • 高校教師

文化学部 国際文化学科

舞台俳優が公務員?日本と海外を比較して芸術を考えてみる

京都産業大学

■日本の舞台芸術は、海外に比べてレベルが低い?
ミュージカルや音楽劇などの舞台芸術。日本でもいろんな劇団が公演をしていますが、日本で活躍した俳優や演出家が、海外に活躍の場を移してしまうことがあります。日本の演劇は、海外に比べてレベルが低いということでしょうか?その理由を解き明かすカギは、日本と海外の演劇を比較してみれば分かります。例えば、人気のある公演とそうでない公演の違い。日本では、有名な俳優がキャスティングされたミュージカルや演劇が人気です。今をときめくタレントやアイドルを起用した舞台は、チケットの入手さえ困難な場合があります。一方、海外に目を向けてみると、テレビで有名な俳優が主演でなくても高い評価を得た公演が数多くあります。こうした日本と海外における舞台芸術の違いは、どんなことが原因となって起こっているのでしょうか。演劇好きでなくとも、非常に気になるところです。

■日本と海外を比較し、なぞを解き明かす
日本と海外における舞台芸術の文化的な違い。その理由の1つが、劇団や劇場の運営体制の違いです。日本では、民間の劇団や劇場が主体となって運営する公演が多く、チケットなどの売上が主収入となります。一方で、ドイツ語圏には、公営の劇場が非常に多くあります。俳優は劇場に所属して、公務員のようにサラリーをもらいながら俳優業に取り組みます。俳優にファンがつくというよりも、劇場にファンがつくというイメージに近いかもしれません。また、公営劇場の多くは、持ちネタならぬ持ち演目を日替わりで公演するので、舞台作品のシナリオや演出を評価して楽しむ文化が根づいているのも特徴です。さらに、英米ミュージカルでは契約の関係上、シナリオやセリフの変更ができない場合が多いのですが、非英語圏発のミュージカルでは上演するたびに大幅に作り変えるケースが珍しくありません。海外に目を向けてみると、さまざまな舞台芸術のあり方が見えてきます。

■グローバルな時代における多様な舞台芸術文化を目指して
日本と海外の違いを見てみると、いろんな理由や背景があることが分かります。どちらが優れているという話ではなく、それぞれの良いところを伸ばし、舞台芸術がさらに多様化し、発展していくのが理想的です。多様な舞台芸術が生まれるためには、それを評価してくれる観客が必要です。評論家による批評が否定されることがありますが、観客が新たな視点や知識を身につけるという点では、評論にも大きな意味があります。一方で、俳優の知名度が日本のエンタメ産業をしっかりと支えている秘訣を探ってみることで、日本の良い所と悪い所も見えてきます。さまざまな視点から芸術のあり方を相対的に見ていくことで、演劇やミュージカルも、文化としてさらに発展していくのではないでしょうか。将来は海外の才能ある人材が、日本での活躍を求めてやってくる時代が来るかもしれません。多角的に舞台芸術を研究することで、新たな可能性がきっと見つかるはずです。

こんな学問が学べます。

  • 外国文学
  • 日本文学
  • 文芸学
  • 哲学
  • 宗教学
  • 文化人類学
  • 比較文化学
  • 歴史学
  • 考古学
  • 国際文化学

こんな職種が目指せます。

  • 中学校教師
  • 高校教師
  • 語学教師
  • 通訳ガイド
  • 翻訳家(ほんやくか)
  • バイリンガルスタッフ
  • ツアーコンダクター
  • ツアープランナー
  • 観光庁職員
  • ホテルスタッフ

生命科学部 産業生命科学科

平城京の歴史と天平文化に触れながら、地球の未来を考える

京都産業大学

■コロナ禍における公園の活性化・利用促進に学生たちが挑む
京都産業大学 生命科学部 産業生命科学科では、実社会の課題を学生が解決する「課題解決型学習(PBL)」に取り組んでいます。2021年に取り組んだのは、コロナ禍における公園の利用活性化・利用促進について考えるというテーマ。奈良県にある平城宮跡歴史公園は、遺跡博物館としての機能を持つ国営の公園です。広大な緑地スペースがあると同時に、博物館的な施設も整備した利用価値の高い公園ですが、コロナ禍の中でどのような価値を生み出すことができるのか。そんな課題に学生たちが挑みました。最初に取り組んだのが、現地を視察して、公園が持つ歴史的な価値を調べ学習すること。また、周辺環境についても知る必要がありました。時間をかけて調査を行う中で、同公園には「天平文化」を体験できるさまざまなリソース(資源)がある他、周辺には若い世代やファミリー層を中心に、多くの人口が集まっていることなどが分かりました。

■「SNS映え」を狙ったカフェで、若い世代の注目を集める
ディスカッションやブレストを繰り返し、ようやく企画テーマが決定しました。それが公園の隠れた魅力である天平衣装とSDGsを活かした「天平衣装喫茶」。若い世代にSNSを活用して情報拡散をして貰うため、SNS映えする天平衣装を学生が身にまとい、お客さまとカフェで交流する企画です。コロナ禍の今だからこそ環境について考えてほしいという願いも込めました。特別メニューには、生命科学の学びを活かし、地元奈良の規格外品の柿を使ったタルトとプリンも考案。形や大きさが不ぞろいで商品にならない食材でも美味しく食べられることを伝えます。さらに、天平文様を活用したカフェ内装やお子様向けのぬり絵を用意し、楽しみながら歴史公園が持つ魅力に触れて貰いました。もう1つ、生命科学の学びを活かしたのが実施時期の検討。新型コロナウイルス感染症の拡大状況やワクチン接種率などの情報をもとに、実施のタイミングを慎重に検討しました。そして決定したのが、2021年12月4~5日です。

■学んだ知識を実社会に役立てていくための勉強
SNS映えを狙った「天平衣装」、規格外食材を用いた「特別メニュー」、環境に配慮した「バイオプラスチック製コップ」など、天平文化とSDGsを組み合わせたカフェが、2日間限定でオープンしました。その反響は大きく、各種メディアから注目された他、用意した特別メニューは完売。冬空の中、ファミリー層を中心に多くの訪問者でにぎわいました。学生たちを指導した三瓶准教授は「生命科学は、社会で活かされてこその学問」と言います。教室で学んだことを、実践を通じて社会に役立てる力を養うのが、PBLの目標。SDGsへの取り組みも、一過性のブームで終わらせてはいけません。参加する人が、楽しみながら納得して続けられるように、社会の実態を踏まえて、伝え方の工夫をはかるのも、PBLならではの取り組みです。社会には、医療・農林水産業・環境保全におけるさまざまな課題がありますが、その解決を担う人材を育てていくのが、生命科学部 産業生命科学科のミッションです。

こんな学問が学べます。

  • 環境学
  • 農学
  • 生物学
  • 生物資源学
  • 生命科学

こんな職種が目指せます。

  • 農業系研究・技術者
  • バイオ技術者
  • 食品系研究・技術者
  • 中学校教師
  • 高校教師
  • ジャーナリスト

理学部 数理科学科

確率統計の理論で、未来をシミュレーションする

京都産業大学

■数学で未来が予測できる!?
数理科学では、数学の研究や数学を応用した研究に取り組んでいます。特に、偶然現象を解析する研究では、確率統計や数値計算に関する体系的な知識が重要になります。こうした数学の専門的な知識は、どのような形で社会に役立てることができるのでしょうか。実は、みなさんの身近なところで、数学の専門知識を持った人たちが活躍しています。例えば、確率統計や数値計算によって、未来を予測しリスクに備える仕事。代表的なものが、銀行や証券、保険などの金融業界での仕事です。金融に関わる事業を手掛ける企業では、お金が円滑に社会の中で循環するよう、さまざまな金融商品が開発されたり、将来への備えとなる保険商品が作られています。そうした金融商品や保険商品、さらには証券取引で重要になるのが、これから先に起こるであろう事柄を予測してリスクに備えること。金融商品の適正価格を求めたり、リスクを量的に把握し比較したりすることができるのです。

■金融専門職、社会で役立つ"生きた数学"
数学やコンピュータを駆使して、金融商品の開発、リスクマネジメント、資産運用、投資戦略を行うのが「アクチュアリー」「クオンツ」「フィナンシャル・エンジニア」と呼ばれる、金融業界で活躍する専門職。この金融専門職の力によって、世界の金融が支えられています。こうした金融専門職に必要な数学やコンピュータの理論が学べて、理論を実践で使うための演習も経験できるのが、京都産業大学 理学部 数理科学科での学びです。学科には2つのコースがあり、学生たちが将来の進路希望に応じた専門的な学習に取り組んでいます。1つが、数学教諭を目指すコース。もう1つが、数学の知識や理論を産業分野で活かすための学習に取り組むBizMathコースです。BizMathコースでは、産業界とのつながりを持つ教員から、社会で役立つ"生きた数学''を学べるのが魅力。さらに、アクチュアリーやクオンツを招いた講演会も行っています。

■数学の力で社会を支える人材を育てていく
数理科学科にはさまざまな研究室があり、特色ある研究に取り組んでいますが、伊藤悠 准教授が専門とするのは、確率統計分野です。「自然界だけでなく社会で起こる現象にも、確率統計によって解明できるものがたくさんある」と伊藤准教授は言います。単に学問として数学を学ぶのではなく、社会で使える数学を勉強したいという人には、非常に魅力ある分野であると言えるでしょう。また、難しい理論を1つずつ理解していくプロセスは、社会人になり、いろいろな仕事に取り組む上で、大きく役立ちます。数理科学科を卒業する学生のうち、約4割が教員免許を取得し、2~3割が教員の仕事に就いています。その一方で、産業界への就職を進路に選ぶ学生も多くいます。確率統計を専門とする人材を育て、社会に送り出していく指導を行っている数理科学科。金融をはじめとしたさまざまな分野で、多くの卒業生たちが今日も社会を支えています。

こんな学問が学べます。

  • 数学

こんな職種が目指せます。

  • システムエンジニア(SE)
  • 中学校教師
  • 高校教師
  • アクチュアリー(保険数理士)
  • テラー(金融機関窓口業務)
  • 金融業界で働く人
  • 学校No.1202
  •  

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