神戸松蔭女子学院大学のスペシャルコンテンツ

神戸松蔭女子学院大学が
取り組むSDGsとは?

2030年までに持続可能で、よりよい世界を目指す国際目標「SDGs」(Sustainable Development Goals)。
本学でも各学部が社会と連携し、社会貢献的内容(地域社会の課題発見、社会貢献の実施、ボランティアなど)の課題解決型ゼミを配置し、自ら調べて学ぶ力を養っていきます。

Sustainable Development Goalsのアイコン図

学科別取り組み Departmental Initiatives

教育学科

総合的な学習の時間の指導法

都市生活学科

都市生活演習A・Bの取り組み「未来都市づくり」を通して

英語学科

国際プロジェクト演習「鶴橋編」

食物栄養学科

東部市場フェスタ「食育」

日本語日本文化学科

異文化コミュニケーション演習

ファッション・
ハウジングデザイン学科

神戸松蔭タータン

心理学科

ジェンダーの心理学

教育学科
総合的な学習の時間の指導法

この授業では、学生が探究的な学習のテーマを決めて実施計画を立て、その計画に沿って自らが探究的な学習に児童の立場で取り組む模擬学習を行い、その経過と成果をプレゼンテーションしています。
本授業は小学校課程の授業のため小学生を対象とした内容が多く、SDGsについて知るための初歩的な内容が多くなっています。特にSDGsを意識せずに課題に取り組んでいた学生も、プレゼンテーション発表の交流を通して、自分の設定した探究課題(例えば、高齢者との交流や障害の模擬体験やバリアフリーの学習、有機米の農業体験、防災教育など)が、SDGsの17のゴールの1つに関わっていることに気付くことができました。

英語学科
国際プロジェクト演習「鶴橋編」

「グローバル化」「ボーダレスな社会」等の言葉が用いられるようになって、相当の年月が経った今、多様な文化的背景を持つ人々が生きる日本社会の中で、相互理解と尊重の姿勢はますます必要になっています。
「プロジェクト演習」は、「多文化」「グローバル」などテーマのもと、学生たちがフィールドワークやグループ活動を通して知識を広げ、理解を深めることを目的とする授業です。例えば、昨年度実施した<鶴橋フィールドワーク>では、飛鳥時代から続く朝鮮半島との交流史や戦後の街の復興、在日コリアンの定住の歴史について知ることができました。また、多様な国籍の子どもたちが在園する保育園を訪問し、互いを尊重する心を育んでいる様子や、当地域が多文化共生のまちへと発展していく姿を間近で感じることができました。

日本語日本文化学科
異文化コミュニケーション演習

現在、多くの文化的背景が異なる人と共に暮らしていくことが当たり前になっています。その一方で、民族や国籍の違う人、あるいは社会的弱者に対する無意識の偏見や差別感が現れている瞬間に出会うこともあります。本学科では、社会の多様性に対する知識とそれを受容するためのスキルトレーニングを目的としており、SDGsの「誰一人取り残さない」という理念と深く関わっています。肌を見せてはいけないイスラム教徒の女の子が日本の学校に通う時、どんな問題が起こるのか、色の区別がつきにくい子どもに色鉛筆を取ってほしい時、何と言ったらいいのかなど様々なケースについて考えます。
また、考えるだけではなく、外国から来た日本語が得意でない人に対して、「やさしい日本語」や「ピクトグラム」を使ってわかりやすく伝える方法を実践的に学びます。

心理学科
ジェンダーの心理学

SDG'sの5番目の目標、「ジェンダー平等を実現しよう」を、労働に関してどのように進めていくか、などの問題を課題としています。
女性は、生物学的には、妊娠・出産の役割を担っています。さらに社会的には、家事・育児をこなすことが前提の働き方をするものだとされることが多いです。つまり、労働において、女性は二重苦を負わされており、それらをクリアした上で、ようやく賃金がもらえるのです。
ではジェンダー平等を実現するという場合の「平等」の意味は何でしょう。男女にかかわらず皆が同一の支援を受けて働くこと、いわゆる「機会の平等」でしょうか。いや、そうではありません。それでは結果的に女性は満足な働き方はできません。こどもを産み育てても、それが働く上でのペナルティにならない、いわゆる「結果の平等」が必要です。ですから女性は男性以上に、働くためには援助される必要があるのです。こうした問題に、個人としても、どう立ち向かい解決していけばよいか、社会全体として取り組むべきことは何か、授業で考えています。

Sustainable Development Goals

都市生活学科
都市生活演習A・Bの取り組み 「未来都市づくり」を通して

本学科のゼミでは、「2022年度瀬戸内カレッジ」に参加し、岡山県真庭市・備前市を担当しました。今年は両チームともSDGsに着目し、実態を把握するため学生147名にSDGsの認知度についてアンケートを実施。40%以上が「詳しく知らない」という回答を受け、若い人に関心を持ってもらえる未来都市づくりのきっかけとなるお土産づくりやイベント企画を考案しました。
特に真庭市は、中山間地域を地方分散型モデル地域へと目指す取り組みを行う「SDGs未来都市」の自治体モデル事業にも選定されています。森林が8割を占めている真庭市の特性を活かし、間伐材紙を使用したメモ帳のアイデアを具体化するために現在、地域と共に動いています。

食物栄養学科
東部市場フェスタ「食育」

2022年11月、神戸市中央卸売市場東部市場の「東部市場フェスタ」で、本学科の有志の学生がフェスタを訪れた子どもたちを対象に食育を行いました。学生たちは食べ物がどのような原料からできているのか、野菜や果物の花はどんな形をしているのか、お菓子と他の食べ物とのエネルギーの比較など、食べ物に興味をもってもらう楽しいクイズを考えました。
卸売市場は食料の流通を担う大切な役目があり、天候不順など様々な原因で食料価格が変動したときに、食料価格の極端な変動に歯止めをかける役目も担っています。 そんな重要な役目を持つ卸売市場で、食育を通して野菜・果物や食生活などについて考える良い機会を持つことができました。

ファッション・ハウジングデザイン学科
神戸松蔭タータン

松蔭女子学院創立130周年を記念して「神戸松蔭タータン」を制作しました。日本ではタータンチェックとして有名ですが、スコットランド発祥の縦と横が同じ色で構成されるチェック柄のことです。「地域プロデュース演習」の授業として、学校の歴史・文化・伝統などを洗い直し、松蔭の5色を選び、最終的に本学らしい柄を作りました。2022年度の授業では「神戸松蔭タータン」デザインの文房具・雑貨・ヘアアクセサリーなどを企画・制作し、現在はオンラインショップや学内の売店で販売しています。
このように色や柄で大学の魅力を発信することが、ソフトパワー(地域に人を惹きつける、また、住民が地域を自慢する力)を考えるきっかけとなり、持続可能な魅力ある街づくりのための大きな力を育んでいます。

Sustainable Development Goals