近年の入試動向

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近年の入試動向

今と未来の入試が分かる4つのキーワード

近年の国立大学の推薦入試の増加や、2020年に大学入試センター試験が廃止されるなど、いま大学の入試制度が大きく変わろうとしています。これから入試に臨む受験生は入試制度の変更について、何を知り、対策を立てたらよいか、考えてみましょう。

今とこれからの入試を知る 大学全入時代

実力を最も発揮できる試験を選ぼう

大学全入時代
[ 特徴 ]

少子化にともない、高校現役生が大学入試を受験する18歳の人口が1992(平成4)年をピークに著しく減少しています。大学進学者が増える一方、18歳人口が低下することによって、えり好みしなければ全員が大学に入学できるという現象が起こるようになりました。このことは一般的には「大学全入時代」と呼ばれています。

私立大学の定員割れは、2000年代に入ってから著しく増加しています。入学定員の充足率が100%未満の私立大学は、2014年度において265校、全体の45.8%にのぼりました(※)。つまり4割以上の私立大学において、入学者が定員に満たない現象が起こっています。そのような入学者の動向を受けて、大学の入試難易度の低下とともに、多様な個性や資質をそなえた学生を選抜する入試(下記「人物重視の入学試験」参照)が行われるようになりました。大学側は選抜を難しくして優秀な学生を受け入れる姿勢から、入学後の基礎教育に力を入れる姿勢へと、大きく変わってきています。

※参考:日本私立学校振興・共済事業団「平成26(2014)年度私立大学・短期大学等入学志願動向」

point
  • 私立大学の定員割れが進む中、大学の入試難易度は二極化が進んでいるといわれています。
  • 学部学科単位で見ると、就職支援に力を入れるなど特色ある教育を打ち出し、有名ではなくても受験者を着実に増やしている大学・学部があります。
人物重視の入学試験
[ 特徴 ]

大学全入時代の流れを受けて、多くの大学では、一定の学力水準に達している受験生だけではなく、入学意志の強い学生や特定の分野に優れた学生など、入学志望者の個性や資質をはかることを目的とした入試を行い、学生を幅広く受け入れようとしています。そのような人物重視の入学試験は、例えば大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)にふさわしい受験生を、書類選考や面接などさまざまな角度から評価するAO入試、高校の推薦を受けて基礎学力や個人の資質、学びへの姿勢などを評価する推薦入試などが挙げられます。

しかし、実際の試験科目や評価基準は大学によって大きく異なります。小論文で学力が試される、専門分野に関するコンクールで実績がある、学力試験を課すなど、さまざまです。受験生は自らの個性や資質を見極め、志望校の専門教育や研究体制と入試内容をしっかり理解した受験対策に臨む必要があります。

point
  • AO・推薦入試の試験科目や評価基準をよく見ると、資質のある学生を受け入れようとしている大学が多いのがわかります。
  • AO・推薦入試の合格者は、一般入試合格者よりも高校での学習範囲が狭い、または不足している傾向が見られるといわれています。大学では、合格者を対象にした入学前教育を実施しています。高校未履修の科目の学ぶことができる、学力が足りない科目をしっかり学べるなどの利点があります。合格者のフォロー教育にも注目する必要があります。
センター試験廃止

2014年12月、高校と大学それぞれの教育の在り方と大学入試の抜本的な改革について、の文部科学省は答申を発表しました。これにより、新しい大学入試制度の実施が決まりました。

新しい制度では、2019年度より「高等学校基礎学力テスト(仮称)」(以下、基礎学力テスト)と、2020年度より「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」(以下、学力評価テスト)の2種類が予定されており、どちらも年間複数回行われる見通しです。

基礎学力テストは高校2年の生徒を対象としており、必須科目(英語などを予定)の学力到達度を測ることを目的とした試験が見込まれています。また学力評価テストは、大学入試センター試験に変わる全国の大学の統一テストと位置付けられており、1点刻みの評価ではなく、ランク別評価になると予測されています。そのほか、外国語(英語)の検定試験が対象になるなど、新テストの多様化が見込まれます。

2つの新テストの試験科目や方法、評価など具体的な内容は決まっていません。新テストは新中学2年生以降の生徒が対象になるので、特に中学生は入試の動向に注意しながら、将来の進学を考えていきましょう。

隔年現象

前年度に入試の受験者数が増え、競争倍率が上がった大学・学部が、翌年度は受験生に敬遠されて逆に受験者数が減り、競争倍率が下がるという現象を、一般的に隔年現象と言われています。

しかし、人気の高い専門分野を学べる大学・学部の受験者数や競争倍率が高めに推移している、全国的に珍しい領域を学べる大学・学部で定員が少ない大学は、受験者数や競争倍率の増減が少ないなど、例外の大学・学部は少なくありません。

まずは自分の興味のある大学・学部の入試をしっかり理解しよう

入試内容や難易度は、その年度によって多少の変動があります。日本の大学入試全体の動向をつかむことも大切ですが、まずは自分の興味のある大学・学部の入試に注目することが大切です。また、今の高校生の大学入試の段階では、今後予定されている大学入試制度の大きな改革は直接的な影響は受けませんが、今後大学側が将来の教育と入試改革に先立ち、学部再編などを実施するケースが考えられます。志望する大学・学部学科の入学後の教育内容についてよく確かめておきましょう。

私立大学一般入試に関する3つのポイント

Point
1

大きく変わろうとしている入試制度を知り、対策を立てよう。

Point
2

自分に合っている入試制度は何か考えよう。

Point
3

自分が興味のある学校の入試制度を把握しよう。