保護者向け 大学入試基礎知識・サポート

進学の、その先へ。
なりたい「わたし」を一緒に見つける
進路情報ポータルサイト

高校生のための進学ガイド

保護者向け 大学入試基礎知識・サポート

子どもの志望校合格ために保護者ができること

現在の大学入試の制度や特徴は、保護者世代の受験時とは著しく変化しています。昨今の入試の特徴をよく理解し、子どもに合った入試選びを検討してみましょう。また受験期の子どもとの対話は、入試の合否を大きく左右しうることがあります。受験期の親子のコミュニケーションについて考えてみましょう。

今の大学入試の傾向 保護者世代との制度の違い

保護者世代の制度と特徴の違いを知る

高校生世代(2010年代)
  • 高校現役生の現役志願率:約55%
  • 大学進学率:約51%
  • 大学収容率:約92%
  • 大学センター試験の科目が6教科29科目に増加

    • ・私立大学の参加校数が693校(2016年度※過去最高)
    • ・「英語」でリスニング試験を導入。
  • 私立大学の推薦・AO入試による大学入学者が全体の約半数を占める。
  • 小論文、面接など受験生の個性や資質、適性をはかる入試を積極的に導入。
  • 奨学生入試、特待生入試の拡大。
  • 私立大学の複数回入試、全学部統一入試など多様な形態の入試が増加。
保護者世代(1980~90年前後)
  • 高校現役生の現役志願率:約50%
  • 大学進学率:約39%
  • 大学収容率:約60%
  • 大学入試センター試験の開始(1990年~、5教科18科目)

    • ・一部の私立大学が初めて導入(16校)。
  • 国公立大学の分離・分割方式の導入(1989年~)
  • 国公立大学の連続方式の導入(1987年~1996年)
  • AO入試の導入(1990年~)

    • ・慶應義塾大学で初めて実施。国公立大学は2000年から実施。
  • 国公立、私立大学ともに学力をはかる一般入試が主流。
  • 私立大学の試験日は年1回(一日)、3教科3科目が一般的。
point

  • 少子化が進むものの、大学の入学者は保護者世代以降も上昇。しかし、ここ1、2年を境に、大学入学者が減少に転じています。
  • 大学収容率は今や9割以上。選ばなければ誰でも入学できる状況(「大学全入時代」)であることがうかがえます。
  • 保護者世代の大学入試以降、入試の多様化が急激に進みました。受験生が自分の得意科目や日程を選びやすくなり、有利に受験しやすくなっています。
  • 浪人生が急激に減少。大学は高校現役で進学するのが一般的です。
  • 保護者世代(1970年代生まれ)は、学力偏重入試を経験しているため、子どもの志望校選びにおいて大学の知名度や偏差値だけにとらわれがちです。しかし近年は、専門職養成に特化した新設校・学部や先進的な理工系研究を進める地方大学など、大学・学部の多様化が進んでいます。
  • 2008年のリーマンショック以降、就職に直結する専門職の資格を取得できる(医療・看護系、薬学系など)学部に人気がありましたが、昨今は景気回復と理系教育重視の施策の影響から、従来の文系・理系学部にも志願者が広がるようになっているもようです。
  • 2015年度入試では、次年度より入試難易度が高まると予想される「新課程入試」の全面実施を見込み、現役での入学志向がより高まったと見られています。
  • 保護者が近年の大学の教育・研究内容や入試の傾向、経済や社会の変動とともに変わりやすい志望校人気や入試難易度を探り、子どもの進路決定と入試対策を一緒に考えましょう。

参考:文部科学省「4.大学の入学定員・入学者数等の推移」より

将来を見据えた、志望校選び

大学卒業後の進路を考えることで理想の進学を考える

進学の目標が定まらない、志望校が決まらないという子どもには、大学卒業後の仕事を考えることが今後の進学を決める契機になることがあります。

出典:
(株)マイナビ「高校生のライフスタイル・興味関心アンケート(2015年6月)」
高校1~3年生のマイナビ進学会員4,553名の回答

多くの高校生は自分の興味のある、知っている学校や学部学科の情報しか集めず、職業や業界についての見識も狭いため、いくら働くイメージができていても自分から進路の可能性を狭めてしまうおそれがあります。
保護者は高校生にとって、社会の中で多様な価値観を持つ人々と暮らし、働くことの現実を知っている身近な大人です。子どもの個性や資質をつかむとともに、社会に出た後の進路も視野に入れて、保護者の目線でアドバイスすることも大切です。

●左のデータは、高校生の働くことに対する意識と両親との会話の内容との関係を示したアンケート結果です。働きたい業界・分野のイメージがある高校生は、イメージがない高校生よりも高校卒業後の進路や将来の夢、仕事、世の中のニュース等について両親と話している傾向が見られます。

●働きたい業界・分野のイメージがあると答えた高校生の4割以上が、高校卒業後の進路について保護者と話しています。働くイメージを明確にすることで、保護者とのコミュニケーションが生まれ易くなっていることがうかがえます。

※出典:株式会社マイナビ「保護者の進学意識について(2014年3月調査)」

受験期のコミュニケーション

志望校決定から入試までに必要な声がけとは

保護者と高校3年生の子どもの対話について、4月以降、どのようなシーンが生じるか想像してみましょう。子どもの自主自立を促し、支援する姿勢は、受験勉強のストレスがたまりやすい子どもに安心感を与えます。子どもとの対話の場面をあらかじめ想定できると、心づもりや準備ができます。

4~6月:志望校検討期
  • 志望校の最新の入学パンフレットを入手

    多くの大学では、例年5月ごろより最新版の入学パンフレットを配布しています。志望校選びのとりかかりとして、まずは複数の大学の資料を入手し、特徴を比べてみましょう。

  • 保護者もオープンキャンパスの見学を

    大学のオープンキャンパスでは、専門教育や就職指導、入試など大学の最新情報を得ることができます。保護者対象の説明会も実施しており、大学の教職員との個別相談を受けやすくなっています。奨学金制度など学費対策も忘れずに進めましょう。子どもと一緒に見学するのも有効です。

  • 新聞や雑誌など、ふだん目にするメディアにも大学情報が満載

    大学の学びや入試の最新情報は、ふだん保護者が読む新聞や雑誌、ネットでも頻繁に紹介されています。

  • 三者面談など高校の先生への相談

    学校と家庭での態度や行動を変える子どもは少なくありません。先生に、保護者の目の届かない子どもの学校での様子をうかがいながら、志望校選択や子どもとの接し方などのアドバイスをもらい、子どもの本音を引き出す対話に活かしましょう。

7~9月:志望校決定・基礎力向上期
  • 子どもの生活リズムと健康管理に留意

    とくに夏休み中、子どもの生活リズムは乱れがちです。寝不足や遊び過ぎは健康を損ね、成績低下の原因になります。

  • 学習の進捗を見守る

    干渉しすぎないように気をつけながら、子どもができることを少しずつ実行するように促していくことが大切です。

  • AO・推薦入試の出願書類の入手

    AO入試の出願は早い大学で8月から始まり、推薦入試の場合も9月頃から出願を受け付ける大学があります。出願書類を早めに手に入れ、試験対策も進めさせましょう。

10~12月:入試開始時・応用力向上期
  • 子どもが決断した進路を応援

    例年9月末~10月初めに大学入試センター試験の出願がスタート。推薦・AO入試の出願と試験も本格化します。志望校決定や入試に神経をつかう時期ですが、子どもが自らの意志で志望校を決めることができれば、受験勉強に力が入りやすくなります。自分で決めた進路を応援する姿勢で接しましょう。

  • 集中力を促しながら心のケアも行う

    特にAO入試は出願から合格発表までの期間が長く、勉強への集中力が落としやすい時期です。不合格だった場合の心のケア、アドバイスも心がけましょう。

1~3月:入試ピーク時
  • 試験日に向けて万全の健康管理

    インフルエンザ、ウイルス性胃腸炎など病気が流行する時期。大事な入試を迎えるまで万全の体調管理が大切です。質の良い食事と睡眠に注意をはらい、子どもの健康管理に気をつけましょう。

生活費はどのくらいかかる?
大学の生活費

保護者向け 大学・入試基礎知識、サポートに関する3つのポイント

Point
1

保護者世代と今の世代の入試の傾向の違いを把握しよう

Point
2

大学卒業後も見据えた志望校選びが必要

Point
3

受験期は時期に合わせた声がけが必要