入試種類と受験スケジュール

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入試種類と受験スケジュール

「AO入試」「推薦入試」「一般入試」に
「センター試験利用入試」……
知っておきたい入試の種類や違いをまとめて紹介!

大学・短期大学入試の受験にあたって決めなければいけないのが、「どの学校を受験するか」そして「どの入試を受験するか」です。しかし、私立大学・短大の入試にはさまざまなバリエーションがあり、大学案内やホームページを見てもなかなか分かりづらいもの。
ここではまず、基本となる「AO入試」「推薦入試」「一般入試」「センター試験利用入試」の4種類について紹介します。それぞれのポイントを理解した上で、自分にとってどの入試が合格への近道なのかを考えていきましょう。

[出典]
文部科学省「平成26年度国公私立大学入学者選抜実施状況」
※「その他入試」は専門学校・総合学科卒業生入試、帰国子女入試、社会人入試
※センター試験利用入試は一般入試に含まれます

入試種類別の受験スケジュール(高校3年生)

私立大学、国公立大学それぞれの主な入試スケジュールです。出願の期間や試験の時期は、入試の種類によって、また大学・学部学科によってさまざまです。逆算しながら志望校や入試タイプを選び、準備や対策を進めましょう。

※あくまで一般的なスケジュールです。 大学・学部学科によって日程が異なるため、詳細は各大学が発表する資料をご確認ください。

私立大学 入試種類の傾向

一般入試の次に、推薦入試での入学者が多い
最近はインターネット出願が増加中!

私立大学では、入学者の約半分が一般入試で受験しています(ここではセンター試験利用入試を含みます)。続いて推薦入試が約4割で、これもメジャーな入試方式といえるでしょう。それに比べてAO入試の割合は約1割と少なめです。

一般入試やセンター試験利用入試は、大学ごとにさまざまな種類があり、毎年のように入試内容が変更になります。特にセンター試験利用入試は、センター試験が2015年度に一部、2016年度に全面的に新課程に移行し、科目や選択方法が変わるため変更点をチェックしておきましょう。

さらに、私立大学ではここ数年、インターネット出願(Web出願)を取り入れる大学が急増中。願書を取り寄せる手間が省けたり、受験料が支払いやすくなったりとメリットも多いので、積極的に活用してみてください。

[出典]
文部科学省「平成26年度国公私立大学入学者選抜実施状況」
※「その他入試」は専門学校・総合学科卒業生入試、帰国子女入試、社会人入試など
※センター試験利用入試は一般入試に含まれます

AO入試[出願時期の目安:8月~]

AO入試とはどんな入試!? 「自分」をアピールして志望校へ

ポイントは
「大学・学部の求める人物像にマッチするか」

私立大学のほとんどが実施しているAO入試は、大学が求める人物像(アドミッション・ポリシー)に合う人物を採用するための入試です。求める人物像は大学・学部学科によってさまざまで、「リーダーシップがある」「新しい環境に挑戦する意欲がある」など資質や個性について定められている場合もあれば、特定の技術や資格、海外経験などが求められる場合もあります。

AO入試は高校からの推薦が必要ないため、条件を満たせば誰でも出願でき、志望校に直接熱意をアピールすることができます。選考では「求める人物像と合っているか」「入学への強い意欲があるか」「大学・学部学科のことをよく理解しているか」「入学後の明確な目標があるか」などが重視され、大学・学部学科にふさわしいかが審査されます。

選考期間が長く、選考方法もバラエティ豊富

AO入試では、自分がその大学が求める学生像に合うことをうまく伝えられるかどうかがポイントになります。選考方法は書類審査や小論文、面接などが一般的ですが、大学によってさまざま。セミナーやプレゼンテーション、模擬講義などバラエティ豊富な試験・課題があり、じっくり時間をかけて選考されるのが特徴です。自分のことをよく見てもらえる反面、万が一不合格だった場合は、他の入試に向けて対策を練ったり受験勉強をしたりする時間が少なくなるため、推薦入試や一般入試も視野に入れておいたほうが良いでしょう。また、最近は基礎的な学力を測るため、出願時において一定の学業成績基準を設けられるケースも増えてきました。

AO入試 選考方法の例
  • 書類審査
  • 事前課題
  • 小論文・レポート
  • 面接
  • グループディスカッション
  • プレゼンテーション
  • セミナー・模擬講義
  • 学力試験
  • 実技試験

推薦入試[出願時期の目安:10月~]

高校での成績や実績が評価される推薦入試。「公募制」と「指定校制」、どちらを選ぶ?

公募制、指定校制とも高校からの推薦が必要

推薦入試は、高校での成績や取り組みをもとに、受験生の意欲や個性を測る入試。これまでの頑張りや、自分の強みを評価してもらえるチャンスです。ほとんどは一般入試に先駆けてスタートし、10~11月頃にピークを迎えます。

大きくは「公募制(公募推薦)」と「指定校制(指定校推薦)」の2つのタイプがあり、違いは「高校の指定があるかどうか」。公募制では一般的に全国の高校に在籍する生徒が対象になり、指定校制では大学が指定した高校の生徒だけが出願可能です。他に高校の推薦が不要な「自己推薦」もあります。

さらに、公募制は「公募制一般推薦入試」と「公募制特別推薦入試」に分かれます。公募制一般推薦入試は、成績基準があることがほとんどで、募集人員が多いタイプ。公募制特別推薦入試は、スポーツや文化活動で優れた成績を収めた人や、委員会活動、社会活動などの課外活動に積極的に取り組んだ人に向いた入試です。

推薦入試 主な入試方式
  • 公募制(公募推薦)
    • - 公募制一般推薦入試
    • - 公募制特別推薦入試
  • 指定校制(指定校推薦)
  • 自己推薦
書類審査・小論文・面接がメイン。一部は学力試験や実技試験も

出願条件には、学業の成績基準(評定平均値)が定められたり、大会での上位入賞や資格の保有などの規定があったりと、大学・学部学科によってさまざまです。さらに専願を条件にしている大学が多く、その場合は併願は不可で、合格したら必ず入学しなければなりません。

選抜方法は、書類審査・小論文・面接が主流。ただし、難関私立大学ではセンター試験や学力試験を課す場合もあり、学部学科によっては実技試験を行うところもあるので下調べが肝心です。万が一不合格になった場合、同じ学部学科を一般入試で再チャレンジすることができます。

一般入試[出願時期の目安:12月~※私立]

年々多様化し、3教科型の他にさまざまな入試が盛りだくさんの一般入試

一般入試は、私立なら何校でも何回でも受験できる!?

一般入試は、各大学が実施する学力試験で合否が決まります。私立大学の場合、試験は主に1月下旬~2月中旬に行われ、全大学で統一の日程が設けられているわけではないため、試験日が重ならなければ何校でも受験できます。さらに、同じ学部学科でも2つ以上の入試方式があり、併願できる場合がほとんどです。たくさん受験すればその分合格のチャンスが増えますが、時間や受験料・交通費などの負担があることも考えながら、受験計画を練りましょう。

一番ベーシックなのは3教科型で、文系では英語、国語、地理・公民や数学から1科目選択、理系では英語、数学、理科が課されることが多くなっています。1~2科目の場合もありますが、倍率が上がるリスクもあるので、安易に科目を絞らないようにしましょう。

一般入試(私立大学) 入試方式例
科目が選べる
「科目選択型」「得意科目重視型」
日程が選べる
「全学部統一入試(全学部日程)」
「試験日自由選択制度」
会場が選べる
「地方入試
(地方会場、学外試験会場)」
科目や日程、試験会場、採点基準が異なるさまざまな入試

一般入試は3教科型の他に、得意分野を生かしやすいよう、また他校や学内との併願がしやすいよう、いろいろな選択肢が用意されています。例えば、全学部が共通問題を使って同じ日に試験を実施する「全学部統一入試(全学部日程)」や得意科目の配点を高くする「得意科目重視型」、試験日を選べて併願しやすい「試験日自由選択制度」などです。また、地方の主要都市に受験会場を設けている大学も多く、大学まで行く手間が省け、交通費・宿泊費などの費用負担を減らすこともできます。うまく活用すればメリットも多い反面、入試の種類が多く複雑なので、自分に合う入試が分かりづらいものです。「募集要項」「入試ガイド」などの資料をもとにじっくり検討しましょう。

センター試験利用入試[出願時期の目安:12月~※センター試験の出願は9月下旬~10月上旬]

センター試験の成績によって合否が決定。負担を押さえながら、効率よく受けたい人に

センター試験を受験すれば、複数校の入試を受けられる!

「センター利用」と呼ばれることも多いセンター試験利用入試は、センター試験の受験科目によって複数の大学・学部に出願できる方式です。一般入試とは違って大学独自の学力試験がないことが多く、出願するだけで自動的に合否が決まるため、合格のチャンスを増やしたい人に人気です(学力試験がある場合もあります)。私立大学の多くが実施していますが、募集人員が少なく、難易度が上がるケースも多いので志望校選びは慎重に。ほとんどの場合は一般入試と併願できるため、募集定員が多い一般入試3教科型をメインに考え、プラスアルファとして利用するのをおすすめします。国公立大学の志望者は、併願する私立大学の一般入試を受けなくてよくなるというメリットがあります。

タイプは「単独型」と「併用型」の2種類

センター試験利用入試には、センター試験だけで合否が決まる「単独型」と、個別学力試験と合わせて判断する「併用型」の2種類があり、単独型の方が割合は多くなっています。どちらの場合も、6教科30科目の中から志望校が指定する科目を選び、センター試験を受験します。指定される科目の数や配点比率は大学・学部学科によって違い、1科目だけの場合から国公立大学のように6~7科目を課す場合までさまざま。また、センター試験は2016年で全面的に新課程に移行するため、特に既卒者は出願範囲に注意しましょう。

もう一つ、センター試験利用入試の受験にあたって注意したいのが出願時期です。センター試験「前」の場合と「後」の場合があるため、うっかり出願し忘れないように募集要項を確認してください。

センター試験利用入試のタイプ
単独型
  • センター試験の成績のみで合否が
    決まる
  • 学力試験はない
併用型
  • センター試験の成績+学力試験で
    合否が決まる

その他の入試

社会人やシニア、帰国子女向けの入試も。IB入試などグローバル枠が増加傾向に

幅広い人々を受け入れるための特別入試

一般・推薦・AO入試の他に、帰国子女など特定の対象者に向けて特別入試も行われています。最近は、国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)という世界共通の大学入学資格を取得した人を対象とする「IB入試」も増えてきました。国公立大学・私立大学問わず導入が進み、一部学部対象の大学や全学部対象の大学などさまざまです。

さらに、もう一度大学で学びたいという社会人を対象とした社会人入試や、定年退職後のシニア層向けの入試などもあります。大学は、生涯学習としての学びの場を提供する役割も担っているのです。

国際バカロレア(IB)とは?

国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な小中高の教育プログラム。修了すると、世界共通の大学入学資格を取得できます。

国公立大学 入試種類の傾向

国公立大学は、定員のほとんどを一般入試で募集
推薦入試・AO入試の比率は低く、学力試験がある場合も

国公立大学は、大学入試センター試験と各大学が行う2次試験の両方で合否が決まる一般入試による入学者が、全体の約8割(右グラフ)を占めています。一部の大学ではAO入試や推薦入試も実施していますが、私立大学に比べて割合は低くなっています。

AO入試・推薦入試

AO入試・推薦入試ともに、私立大学に比べて成績基準や学力試験を設ける大学が多いのが特徴です。募集人数も少ないため、狭き門といえるでしょう。推薦入試は公募制が基本ですが、地方の医学部や一部の公立大学では、地域枠として地元の高校から入学者を募ることもあります。

一般入試

センター試験と2次試験の両方で合否が決まり、センター試験では多くの大学が5教科7科目以上を課しています。2015年度入試では、国立大学の約97.6%、公立大学の約63.1%が5教科型でした(※)。2次試験は前期日程と後期日程があり、一部の公立大では中期日程も行われるため、最大3回の受験チャンスがあります。前期は2~3科目が一般的で、後期は科目数を減らした試験や、小論文、面接、総合問題などになります。
※文部科学省「平成27年度国公立大学入学者選抜の概要」

[出典]
文部科学省「平成26年度国公私立大学入学者選抜実施状況」
※「その他入試」は専門学校・総合学科卒業生入試、帰国子女入試、社会人入試ほか

大学入試の種類に関する4つのポイント

Point
1

それぞれの入試のスケジュールを把握して、逆算しながら準備しよう!

Point
2

AO入試と推薦入試の違いを理解しよう。

Point
3

一般入試にはさまざまな選択肢があることを知っておこう。

Point
4

センター試験利用入試の仕組みとメリット・デメリットを確認しよう。