志望理由書(自己推薦書)の書き方 ステップ3:志望理由書を書こう

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志望理由書(自己推薦書)の書き方 ステップ3:志望理由書を書こう

推薦入試・AO入試の第一関門、
志望理由書の書き方のコツとマナーを知ろう!

(監修者 三井綾子)

志望理由書(自己推薦書)を書こう

自己分析と志望校研究が終わったら、次はいよいよ志望理由書の書き方です。どんなに明確な志望理由があっても、伝わる文章にならなければ意味がありません。読み手の印象に残る書き方のポイントや、基本的なルールを押さえておきましょう。書いた後の見直しや第三者のチェックも大切なので、余裕をもって準備するようにしてください。普段文章を書き慣れていない人にとっては大変かもしれませんが、志望理由書をしっかり書いておけば面接にも落ちついて臨めるので頑張りましょう!

  1. 1基本の構成を押さえよう

    まず大切なのが、全体の構成を最初に決めておくこと。流れを決めずやみくもに書き始めると、まとまりのない文章になってしまいます。基本の構成は「自分のこと」→「志望校のこと」→「将来の夢・目標」。これに沿って、まとめたノートを見ながら組み立てていきましょう。余力のある人は、応用編にもチャレンジしてもOKです。

    1. 将来の夢・目標

      • 将来就きたい仕事・職種
      • 仕事と社会の関わり
      • 志望校で学んだことをどう生かすか
    2. 自分のこと

      • 高校までの経験や実績
      • 興味・関心があること
      • それに基づく考え、目標
    3. 志望校のこと

      • 志望校で学びたいこと、やりたいこと
      • 学校・学部学科コースを選んだ理由
      • アドミッション・ポリシーとのつながり

    【応用編】問題提起型

    1. 問題提起

      「現代社会において○○が問題、こんな風潮がある」

    2. 自分の経験・考え

      「それに関して自分はこう思う、こんな経験がある、こんな形で貢献したい」

    3. 志望校のこと

      「だから、大学で○○を学びたい」

    4. 将来の夢・目標

      「そして将来は○○になりたい」

  2. 2「伝わる」文章にするためのポイントをチェック!

    志望理由書は、志望校の担当者にきちんと届ける文章にすることが大切です。他の受験生と似たような文面になったり、内容が薄くなってしまったりすると印象に残りません。ここでは、「伝える」ためのポイントをいくつかピックアップしました。

    ①自分の体験談を盛り込み、具体的に書く

    他の受験生と差別化するため、また内容にインパクトを持たせるために、経験談などを交えて具体的に書きましょう。どこかで見たような文章にならないよう、自分で考えたこと、感じたことを自分の言葉で書けば説得力が高まります。

    ②強い印象を与えるよう、ポイントを絞って書く

    いろんな内容を詰め込みすぎると、何が言いたいのかが伝わりづらくなってしまいます。「自分」と「学校」、「将来」の一貫性を重視して、最も効果的にアピールできるポイントを絞って書きましょう。どこかまとまりがないと感じた場合は、思い切って削ることも大切です。

    ③「その学校・学部学科コースでしかできないこと」を具体的に盛り込む

    「他の学校でもできるのでは?」と思われないよう、その学校・学部学科コースでしかできないことを自分なりに考えて入れてみましょう。「この先生のゼミで学び、こんな卒業論文を書いてみたい」「○○実習を通して、○○の技術を磨きたい」など、具体的でオリジナリティのある内容を心掛けてみてください。

    ④志望校の求める学生像を意識する

    AO入試では、「志望校が求める人物像と自分がどのようにマッチしているか」について必ず触れるようにましょう。また推薦入試でも、求める人物像を踏まえてうまく自分をアピールできれば、評価は上がります。

    こんな志望理由書はNG!
    志望校をほめているだけで、自分のやりたいこととつながっていない

    志望校のパンフレットに書かれているPR文を適当にまとめるだけでは不十分です。自分にとってどこが魅力なのか、自分のやりたいこととどのように関係しているのかを明確に示しましょう。

    やりたいことや将来の夢が自己中心的

    大学などでの研究は、まだ解明されていない事柄に挑み、社会や研究分野の発展に貢献するためにあります。自分の思いだけを書くよりも、それが志望校や社会にどのような影響を与えるのかにも触れた方が共感を得やすくなります。

    大学を仕事に就くための手段だと考えている

    大学は職業訓練校ではないため、「○○の資格を取りたい」「○○養成講座に入りたい」などの理由だけを述べないようにしましょう。学びや研究に触れた上で、将来の夢へのステップとして触れることをおすすめします。

  3. 3「正しい」文章にするためのポイントをチェック!

    いくら内容が良くても、誤字脱字があり、日本語として間違った文章だと台無しです。また、大学に提出する書類なので、日常で使っている言葉や表現がふさわしくない場合もあります。基本的な文章力があることをアピールするためにも、以下の点に注意してください。

    ①文体を統一する

    「ですます調」と「である調」が混在しないよう、どちらかにそろえましょう。

    ②話し言葉や略語、い抜き言葉は使わない

    「やっぱり」「ちょっと」「~みたい」などの話し言葉は避け、「やはり」「少し」「~のようだ」などの書き言葉にしましょう。略語も使わない方が望ましく、「部活」は「部活動」、「○大」は「○○大学」とし、大会名なども正式名称で書いてください。また、「してる」「出てる」などのい抜き言葉もNG。正しくは「している」「出ている」です。

    ③僕は「私」、大学は「貴学」

    自分のことは男性でも「私」と書くのが普通です。また、志望大学のことは「貴学」、専門学校の場合は「貴校」と敬称で書きましょう。身内のことを書く場合は「お父さん」「お母さん」ではなく、「父」「母」です。
     ※面接などで話すときは「御校」と言う

    ④文章は短く、一文で一つのことを言う

    日本語の文は読点で区切ればどんどん長くできますが、あまり一文が長いと読みにくくなってしまうため、できるだけ短くしましょう。さらに、「一文一義(いちぶんいちぎ)」と言って、一つの文で一つのことだけを言うようにすると伝わりやすくなります。

    ⑤同じ言葉やまわりくどい表現は避ける

    「私は~」「~と思います」などの言葉は使いやすいですが、同じ言葉ばかりを使うと単調になりがちです。できるだけ書き分けて、文章のリズムに気を配りましょう。また、志望理由書はシンプルな文章のほうが伝わりやすいため、倒置法や体言止めなど文学的で直接的に伝わりにくい表現は避けましょう。

  4. 4書いた後は必ず見直しをしよう!

    書き上げた後は、下記のチェックリストを参考にもう一度見直してみましょう。時間を空けることで自分の文章を客観的に見ることができるため、一晩、または数日寝かせてから見直すのもおすすめです。

    チェックポイント

    • 誤字・脱字はないか
    • 決められた字数内にまとめられているか、また短すぎないか
    • 「ですます調」と「である調」が混在していないか
    • 校名、学部学科名、人名、引用事項などを正しく書いているか
    • 修正液・修正テープを使っていないか
    • 字は丁寧に、はっきりと書いたか
    • 下書きの鉛筆は丁寧に消したか
    • 書いたことがテーマに沿っているか
    • 志望校が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に沿っているか
    • 記載漏れはないか

    一言アドバイス:最低一回は、先生や家族など第三者にチェックしてもらいましょう。自分では気づかない部分や貴重なアドバイスがもらえるはずです。

志望理由書Q&A

筆記用具は何を使えばいいですか?
黒のボールペンが一般的です。シャープペンや消せるボールペンはNGです。
修正ペンや修正テープを使ってもいいですか?
いい加減な印象を持たれてしまうため、使ってはいけません。間違えてしまった場合は、一から清書し直しましょう。
1,000字以内という指定ですが、900字や1,100字でもいいですか?
指定の文字数内でまとめる力も試されているため、必ず1,000字におさめましょう。また、熱意を示すためにも少なすぎるのは避け、8割~9割り程度書くようにしましょう。
親に書いてもらってもいいですか?
絶対にやめましょう。面接官は大勢の受験生の自筆の書類を見ているため、見抜かれてしまいます。自分をアピールするための志望理由書を他人が書くということは誠意に書ける行為です。たとえ字に自信がなくても、丁寧に気持ちを込めて書きましょう。
多少の嘘は許されますか?
嘘やオーバーな表現も絶対にやめましょう。面接などの場で聞かれた時に、書いたことと自分の発言にくい違いが生じ、あとで自分が後悔するかもしれません。