社会人入試(出願資格・出願書類・試験内容)

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社会人入試(出願資格・出願書類・試験内容)

社会人の学び直し
大学・大学院の社会人入試を解説!

社会人として日々働いていても、「もう一度大学に行って勉強し直したい」「スキルアップのためにもっと専門的な知識を身につけたい」と学びに意欲を持つ人は少なくありません。近年は仕事を続けながらでも学習に取り組める環境が整備され、平成27年度の大学院への社会人入学者の割合は、修士課程が約10.6%、博士課程が約38.3%。また法科大学院や教職大学院といった、専門職学位課程への社会人入学者の割合は約48.9%と高くなっています(※)。一般の学生にとっても、幅広い世代と共に学ぶことで多くの刺激を受けるでしょう。ここでは、社会人入試の基本的な知識とポイントを紹介します。

(※)文部科学省「平成27年度学校基本調査」

社会人入試とは?

仕事を続けながら大学・大学院で学ぶための入試制度
一般の受験との違いとは?

社会人入試とは、大学や大学院が通常の入試とは別に社会人対象枠を設けて実施する入試のことです。しかし、仕事を続けながら受験勉強に取り組むのは体力的・時間的にも難しく、現役の受験生と同じ試験では差が開いてしまう可能性があります。そこで、社会人入試は一般の入試よりも受験科目数を減らし、学びへの意欲や目的を重視することで社会人が挑戦しやすい構成になっています。一般的には書類審査や面接でキャリアや人間性を評価されることが多く、しっかりとした動機があるか、入学後仕事を続けながら修学が可能かを判断されます。

社会人入試のスケジュール

社会人入試の実施時期は、大学・大学院によってさまざま。通常は9~11月が多いようですが、それ以外の日程、あるいは通年で募集・入試を行うところもあり、入試時期は多様化しています。半年から1年くらい前から計画的にスケジュールを立て、準備を進めることが大切です。

社会人入試の標準的なスケジュール

4月 情報収集
  • 学びのスタイル
    昼間の仕事と両立したい場合は昼夜開講制や夜間開講制、もしくは通信制が考えられます。また、短期間で集中的に学べる制度や、反対にじっくり自分のペースで学べる制度もあります。
  • 大学選び
    カリキュラムの内容やキャンパスの場所、その他さまざまなサポート体制から総合的に自分に合う大学を選びます。設定した目標に向かって一定期間努力できる環境かどうかを見極めることが大切です。
  • 入学金・学費
    初年度納入金と卒業までにかかる費用を調べます。社会人を対象にした入学金免除や、授業料減免などの制度がある大学・大学院もあります。
7月 出願準備・試験対策
受験する大学が決定したら、出願に必要な書類の取り寄せや入試の対策に取り掛かります。特に合否の判断材料となる志望理由書や研究計画書は、早い段階から準備が必要です。試験内容は大学によってさまざまですが、提出書類の審査、小論文、面接での選考が一般的。英語や専門科目などの筆記試験を課すところもあるようです。
9~11月 出願・受験
出願の時期や方法は大学によって異なり、最近ではインターネット出願を採用しているところも増えています。
1月 合格発表・入学手続き
合格発表後、決められた期日までに入学金や授業料を振り込みます。資金計画は情報収集の段階からしっかりと立てておくことが大切です。

社会人入試の出願資格・出願書類・試験内容

出願や試験に臨むために必要な準備とは

社会人入試を受験するためには、大学・大学院が定めるいくつかの条件を満たしている必要があります。基本的にはそれぞれの入学資格を持っていることが必須で、さらに社会人としての勤務年数なども条件の一つになります。また、出願書類や試験内容も大学・大学院によって違いがあります。

大学の場合 出願資格 高校卒業または大学入学資格を持つこと、及び年齢や社会人としての勤務年数を設定しているところが多いです。専業主婦としての経験も、社会人としての勤務経験とみなされる場合もあります。
出願書類 一般的には以下の4種類をまとめて提出します。大学によっては、この他にも健康診断書や履歴書が求められる場合もあります。
①入学願書……氏名や住所など基礎的な情報を記入します。
②志望理由書……大学へ入学する明確な意図を持っているかがはかられます。
③最終学歴の成績証明書、卒業証明書……出身校に発行を依頼。発行に時間がかかる場合もあります。
④推薦状……受験者の能力や人物像を客観的に判断する材料となります。
試験内容 一般的には以下から総合的に合否を判断されます。大学によっては英語などの筆記試験が行われる場合もあります。
①書類審査……志望理由書や推薦状をもとに能力や人物像を評価されます。
②面接……提出した書類をもとに口頭試問が行われます。
③小論文……課題への理解力や知識などが評価されます。
大学院の場合 出願資格 4年制大学卒業が基本的な条件ですが、事前の審査において同等以上の能力があると認められた場合は、大学院の受験資格を有します。また、大学と同じく年齢や社会人としての勤務年数を設定しているところが多いです。
出願書類 大学と同じ4種類の書類に加えて、研究計画書の提出があります。研究計画書は、自分の経験をもとに志望校でどのようなことを研究していきたいか、理由などを交えて記入します。
試験内容 大学と同じく、書類審査、面接、小論文から総合的に合否を判断されます。大学院によっては、英語や専門科目の筆記試験が行われる場合もあります。
仕事とのバランスや勤め先の理解も重要!

仕事を続けながら大学・大学院へ進学すると、状況によっては両立が難しいこともあるでしょう。通学の頻度は授業の取り方次第で調整が可能ですし、最近ではインターネットを利用した遠隔学習など学びのスタイルはたくさんあります。仕事がおろそかにならないよう自分のマネジメントを行うのも社会人としての務めです。また、職場の理解を得ることも両立する上で重要なポイント。周囲と良い人間関係を築き、協力体制が整っていると、よりスムーズに大学・大学院生活を送ることができます。

社会人入試に関する3つのポイント

Point
1

一般の受験より受験科目が少なく、人間性やこれまでのキャリアが重視される。

Point
2

入試のスケジュールは9~11月ころが多いが、大学によってさまざま。

Point
3

仕事を続けながら無理なく両立できる制度や仕組みがある。