最近の大学動向 | 高校生のための進学ガイド|マイナビ進学

最近の大学動向

進学の、その先へ。
なりたい「わたし」を一緒に見つける
進路情報ポータルサイト

高校生のための進学ガイド

最近の大学動向

最近の大学動向
~今どきの大学を知る8つのトピック

大学入試改革以外にも、大学をめぐる変化はいろいろとあります。最近はグローバル化への対応等により、どの大学もハード・ソフトの両面から独自に改革を進めています。ここでは、大学の教育・研究体制の最近の動きについて、特に注目しておきたい8つのトピックを取り上げます

教育・研究・キャンパス

大学改革の8つのトピックに注目しながら
自分に合う進路を考えよう

これから取り上げる8つのトピックについて、すでに聞いたことがある、知っているものはありますか? 自分の進路や志望校選びなどをイメージしながら、読んでみてください。

少人数制指導の充実

少子化が進む一方、大学進学率が向上したことにより、大学に入学する現役高校生の人数はここ数年、上がったり下がったりと横ばい状態が続いていました(※1)。ただ、今後は徐々に減少していくことが文部科学省の推計(※2)等で見込まれています。

こうした状況がある中、受け入れる大学側は、学生一人ひとりにきめ細やかな教育を行い、能力や資質を伸ばす方向へ指導体制をとシフトしつつあります。具体的に、社会の要請に応じた学部学科の改編や少人数制による「アクティブ・ラーニング」の強化など、数々の改革が行われています。

※1 参考:文部科学省令和2年度「学校基本調査」より
※2 参考:文部科学省「大学入学者選抜、大学教育の現状」より

人文・教育系学部縮小

少子化の進行と社会的な要請の高い分野の教育に力を注ぐことを目的として、2015年6月、文部科学省は国立大学に対して、人文・社会科学系や教員学系の学部の統廃合を促す通達を出しました。

それ以降、いくつかの国立大学等が、学部の再編を進めています。高校生にとっては、大学・学部選びの幅が狭まる懸念がある一方で、大学の中には学部の再編によって時代のニーズに合った学科を整えたところもあります。

アクティブ・ラーニング

「アクティブ・ラーニング」とは、先生が黒板の前で一方的に説明し続ける形式の授業ではなく、児童・生徒・学生が主体的・協働的に学ぶ授業形態を指します。最近、小学校や中学校、高校での導入が話題になっていますが、もともとは大学教育改革を目的として提唱された手法でした。現在は多くの大学が、積極的に授業等に取り入れています。

「アクティブ・ラーニング」の一形態に、PBL(Project Based Learning)があります。例えば、「若者に魅力ある街づくりをどう進めるか」など正解のない問いに対し、学生がグループで話し合いながら解決策を考え、プレゼンテーションをするなどの活動です。AIが普及するこれからの社会で必要な「創造力」や「課題解決力」を育てる取り組みとして、注目を集めています。

都心回帰

約30年前、バブル経済の影響による土地の高騰を背景に、郊外へのキャンパス移設が相次ぎました。しかし近年、通学しやすい立地にあるキャンパスへの人気が入学志望者の間に高まり、キャンパスを都心に移設などの「都心回帰」が進んでいます。

その一方で、理工系の大学・学部の中には、交通の利便性にとらわれず、郊外の広大な敷地に最新の施設や設備を整備し、研究体制を強化する所もあります。

ラーニングコモンズ

各大学が取り組んでいる新しい教育環境づくりで、複数の学生が集まり、図書館や研究施設の情報を活用して学習できる場のことです。以前、ゼミなどの活動は校舎内の教室や研究室で行われていましたが、通信環境の整ったラーニングコモンズの設置により、図書やインターネットを活用して行われるようになってきました。学生や教員同士の交流や啓発、「アクティブ・ラーニング」も、このスペースを活用して行われています。

国際寮

日本人学生と外国人留学生などが共同生活をする寮で、学生の異文化理解や語学力向上などを狙いとして、設置する大学が増えています。入居費用がリーズナブルで、寮内での楽しいイベント等もあることから、入居を希望する日本人学生も多いようです。

100円朝食

学生食堂等で100円の朝食を提供するサービスです。学生にしっかりと朝食を摂ってもらうことで午前中の授業への出席を促し、健康的な生活習慣を学生に身につけさせることを目的として多くの大学が実施しています。学生にとっては、朝食を安く済ませられるだけではなく、大学卒業後の社会人の生活リズムに慣れることができるという点でもメリットの大きいサービスです。

ICT化

デジタルデバイスが普及・進化する中で、大学内のICT(Information and Communication Technology)化も進んでいます。授業の出席確認システム、履修登録システム、課題の提出、図書館などの施設利用管理システムなどは、多くの大学が導入を進めています。また、一部の大学・学科では、動画等を自宅で視聴して予習をし、それを基に大学ではディスカッション等をする「反転授業」も行われています。PCやスマートフォンなどのデジタル端末を活用した教育支援サービスの充実は、大学の教育水準を表す要素の一つになっています。

キーワードQ&A

大学の教育環境をつかみ、
志望校をどうやって決めるか考えよう

2020年度からの「大学入学共通テスト」など、大学入試は大きく変わろうとしています。同時に、実社会のニーズに合わせる形で、各大学は学部・学科の編成の見直しや科目・カリキュラムの変更なども進めています。つまり、今は大学や大学受験が大きく変わろうとしている時期です。自分に適した志望校を選ぶ上でも、こうした動向にはアンテナを高くしておくことが求められます。

人文学部・教育学部縮小
人文系の大学・学部に進学したいです。学科が減ったり定員が少なくなったりすると入試が難しくなりますか?大学卒業後の就職は不利になりますか?

人文学部・教育学部の縮小により、入試の難易度が高くなっているかといえば、そうとは言えません。また、大学卒業後の就職についても、一概に有利・不利は言えない状況です。

入試の難易度は、どの大学も学部学科の編成の変更にかかわらず、年次によって変動します。昨年まで出願者が多くて難易度が上がった大学・学部が、今年は受験生から敬遠されて倍率が低くなる、ということもあります。志望校を早めに決めて、近年の難易度の変化を調べ、試験内容をしっかりつかんで受験対策を立てましょう。どの大学も、2~3年先まで入試の概要(試験科目や出題範囲など)を決めています 。

昨今の大学では全般的に、社会の要請によって特定の学問分野の教育に力を入れる傾向が見られます。しかし、逆に規模が小さくなった専門分野の学部学科が、就職に不利になるとは限りません。多くの大学では、キャリアセンターが学生の就職支援を行うだけではなく、学部内の授業でも就職を視野に入れた資格取得講座や学部独自のインターンシップ(就業体験)を設けるなど、就職へのバックアップに力を入れています。

都心回帰
理工系の大学に進学したいのですが、キャンパスが都市部から離れたところにあります。就職活動が大変ではないかと、心配です。

理工系の大学・学部は、キャンパスの場所よりも研究の実績や環境が重要です。卒業生の就職実績や実際の活動の様子をよく調べて判断しましょう。

理工系の大学は、大規模な研究施設や設備を整えるため、郊外にキャンパスを設けているところが少なくありません。また、国内外の企業と研究室が共同で研究活動を行うなど、キャンパスの場所にかかわらず、実践的な専門教育や研究環境を強化している大学もあります。志望校を探すときは、自分が学びたい研究分野の活動状況や実績、企業との連携に注目しましょう。また、研究室単位で学生の就職指導を行ったり、とくに地方の理工系大学・学部の中には企業が集中する都市部に就職支援センターを独自に設けたりするなど、理工系学生が就職活動しやすい環境を整えている大学もあります。興味をもった大学の卒業生の就職実績や、就職支援のサポートも調べてみましょう。

ICT化
大学の中には、学生の授業の出欠状況をコンピュータで管理して、親に報告しているところがあると聞きました。ICT化が学生の生活にどんな影響があるのでしょうか。
学生の日頃の学習や研究活動などにプラスになるシステムもあります。志望校・学部のICTを活用したさまざまな教育サービスを調べてみましょう。

学生の日頃の学習や研究活動などにプラスになるシステムもあります。志望校・学部のICTを活用したさまざまな教育サービスを調べてみましょう。 大学のICTシステムによって、保護者の方に授業の出欠状況や成績が、伝わってしまうのが嫌だと思う人がいるかもしれません。しかし大学のICT化は、学生の日頃の学習や研究活動にプラス面になるほうが多いのです。専門科目の履修状況を海外留学や他学部の履修の相談に活用できる、モバイル端末を使ってキャンパス外でもゼミ生同士の勉強会ができるなど、ICTの活用例は大学によってさまざま。志望校・学部でのICTを活用した教育システムについて調べてみましょう。

最近の大学動向に関する3つのポイント

Point
1

最近の大学動向をしっかりと把握しておこう。

Point
2

18歳人口の減少が引き起こす問題がある。

Point
3

留学生受け入れ・日本人の海外留学促進に対する流れがある。