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知っているようで知らない
学部のギモンをスッキリ解決しよう

大学にはさまざまな学部があります。名前を聞いただけでは何を学ぶか分からない学部や似たような名前で内容の違いが分かりにくい学部もあります。学部選びの際には、名前だけで選ばずにしっかりと中身を調べるようにしましょう。

学部・学科に関するよくある疑問や質問

経済学部、経営学部、商学部って何が違うの?
経済活動に関連する知識を養うという点は共通
異なるのは視点や取り上げる課題です

経済学部、経営学部、商学部の3学部は、人々の暮らしに欠かせないお金の流れ・経済について学ぶという共通点を持っています。そのため、それぞれの違いが分からないという人も多いでしょう。ここでは学部ごとの大きな違いを紹介します。

経済学部 企業や消費者、政府が行う経済活動の背後にあるお金のシステムや景気を学び、理解する学部です。
経営学部 会社をどう経営していくかを実践的に学びます。経済学部では社会全体や世の中の仕組みなど比較的大きな視点で論理的に学ぶのに対して、経営学部では、例えば製品をどのように作って売ってどうやって利益を出すのかを方法論的に学んでいきます。どちらも経済活動について学ぶことができますが、取り扱う問題や研究の視点が大きく異なります。
商学部 流通の仕組みやマーケティングをはじめ、簿記や会計・財務、ビジネス情報学など経済の原理や経済社会について実践的に学びます。
最近よく聞く「リベラルアーツ学部」って何を学ぶの?
4年間を通じて教養を学び、幅広い視点で課題解決に取り組む力を養います

複雑化した現代社会では、自分とは専門の異なる他者と協働する能力が求められます。企業が人材採用の際、学生に求めているものの不足していると感じているのが「コミュニケーション能力」や「考える力」です。2002年、文部科学省の中央教育審議会は大学の教養教育をもっと重視すべきという方向性を打ち出しました。それ以降、あらゆる考え方やアプローチで課題を乗り越えていける幅広い総合力を養成するリベラルアーツ学部が大きな注目を集めています。世の中にある多岐にわたるテーマに取り組み、グループワークでの問題発見・解決、ディスカッションやプレゼンテーションを頻繁に取り入れ、実社会に役立つ教育を行うことが一般的な特色です。

理系・文系の枠に収まらず、4年間を通じて教養教育を行い、1年生では幅広く学び、上級学年に進むにつれて入門→基礎→発展へと深めながら専門を絞っていく伝統的なリベラルアーツ学部に対して、近年はリベラルアーツ教育の新しい傾向も見受けられるようになりました。それは4年間を通じて一つの専門分野を学びつつ、いくつかの異なる学問分野に渡る視点でアプローチする文理融合型のカリキュラムを組んでいくものです。いずれにしても、幅広く学際的な視点での教育を行い、複数の分野にまたがる問題解決を推し進めていく人材を養成。企画や制作、調査などの創造的な仕事で力を発揮することができます。

教師になるには、教育学部に入らないといけない?
学部によっては、教育学部以外でも教職課程を展開しています

小学校や中学校、高等学校などの教員になるために必要なのが教員免許です。学校教員養成を目的とする教育学部以外にも、大学の学部によっては教職課程を設置していて、必要な授業を履修して免許を取得することも可能です。また、私立学校の教員は学校ごとに採用試験を設けています。

教育学部
メリット
  • 教育関連の科目が充実しており、一つの科目でも受けられる授業の選択肢が多い
  • 指定された単位を取得すれば教員免許を取得することが一般的。着実に夢に近づける
  • 教職教養の科目が必修のため自然と知識とスキルが身につき、2・3年次から教員採用試験の勉強を始めても間に合うことが多い
デメリット
  • 教員免許が卒業要件となり、教育学や教員養成関連の講義・実習が中心
  • 大学によっては単科のため、規模が小さく、サークル活動などが活発でない場合も
  • 民間企業への就職活動が厳しくなる場合がある
教育学部以外の教職課程
メリット
  • 教育以外の分野についても学べる
  • 教員志望以外の学生が多く、さまざまな価値観や広い視野を養える
  • 教員にならないことを決めた場合、教養課程の履修をやめても卒業できる
デメリット
  • 最低限の教職科目しか選択肢がない
  • 履修や実習にかかる学費が追加で必要になる
  • 通常の講義に加えて教育課程を履修することになるため、勉強がハードになる
薬学部の4年制と6年制は何が違うの?
4年制は薬学研究者を、6年制は薬剤師を養成することが主な目的です

薬学部において6年制と4年制の大きな違いは、薬剤師国家試験の受験資格が取得できるかできないかということです。長い間、日本では薬を処方するのは医師という考えが強く、薬剤師は調剤のみを行うことが一般的でした。そのため、薬学部では薬を開発する研究者を養成することが第一で、薬剤師養成はその次という体制でした。しかし、最近では医療現場から薬の適否を判断し、薬物治療に責任を持つという本来の薬剤師の育成が求められるようになり、6年制薬学課程が誕生。薬剤師国家試験受験にあたっても6年制薬学課程の履修・卒業が必要条件になりました。薬剤師の活躍範囲が広がり、薬の使用について疑義があれば医師に照会したり、効能、使い方などを患者に説明する「服薬指導」を行えるようになり、薬の重複使用や飲み合わせによる副作用の防止やジェネリック薬 (後発医薬品)使用に薬剤師が関わっています。

文系より理系・医歯薬系のほうが、学費が高いって本当?
研究施設や通学年数などの関係で、理系・医歯薬系学部は文系学部より高くなる傾向にあります

学部別の平均額を見ると、私立大学では文系学部に比べ医歯薬をはじめとした理系学部の学費が高く、その差は多いところで4倍以上。実験や実習を行うための設備費や実習費が必要なため、高くなる傾向にあります。医・歯・獣医・薬(薬剤師コース)学部など6年制の理系学部に進学する場合、2年分の学費がさらに追加で必要です。しかし、医歯薬学部では近年学費を値下げするケースも。これは、薬剤師養成課程の長期化や歯科医過剰を背景に志願者が減少したことを受けています。また、医学部と歯学部を比較してみると、歯学部の方が毎年の授業料は高いですが入学金に大きな差があるため、修学期間全体で支払う学費の合計は医学部の方が多くなっています。このように、授業料や入学金を単独で見て学費を比較することは禁物です。必ず修学期間全体の合計金額を確認し、計画を立てるよう心がけましょう。

私立大学 学部系統別
初年度納付金※の平均額(2019年度)<抜粋>

  学部(例) 初年度
納付金
文系 法・商・経 ¥1,172,582-
理科系 理・工 ¥1,549,688-
医歯系 ¥4,803,378-

※初年度納付金=授業料+入学料+施設設備費

[出典]
文部科学省「令和元年度私立大学等入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」

大学の学費についてはこちら

学部・学科Q&Aに関する4つのポイント

Point
1

名前だけでは学ぶ中身が判断できない学部もあるので、よく調べよう。

Point
2

教員を目指す人は教育学部以外も検討でき、免許取得制度の変更にも注意しよう。

Point
3

薬剤師国家資格を目指すためには薬学部の6年制課程が必須に。

Point
4

学費は文系より理系が高めの傾向。医歯薬は2年長く学ぶので追加費用が必要。