高校生のための進学ガイド

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大学入試の出願

願書入手から出願までの流れを確認しておこう!

「願書」とは、試験を受けるための申し込み書類のこと。この願書を大学・短期大学に提出することを「出願」といいます。方法は、願書に記入して郵送する方法と、インターネットで入力して出願する方法があります。願書の入手、書類の記入、受験料の振り込みに郵送と、受験生のみなさんにとっては初めて経験することが多いはず。出願締切に間に合わなかったり書類に不備があったりしないよう、基本的な出願の手順をしっかりチェックしましょう。

願書入手から受験票受取までの6ステップ

  • STEP1:願書を入手する
    願書はどこで手に入れる?

    願書はWebサイトから請求できるほか、書店で購入したり、志望校で直接入手したりすることができます。願書配布時期は大学や入試方式によって異なり、配布前に予約できる場合もあります。また、願書の料金は、多くは無料ですが、有料の場合もあります。有料の場合は300~1,500円程度で、大学によってばらつきがあります。さらにWebサイトから請求する場合は送料もかかります。大学や入試説明会などで直接入手する場合は無料がほとんど。ちなみに国公立大学の願書は基本的に無料です。

  • 主な願書入手方法

    • ① 大学のWebサイトにある申し込みフォームから請求する

    • ② 資料請求が可能な進学情報サイトから請求する

    • ③ 書店で購入する
      ※取り扱いのない書店もあります。また、どの大学の願書を置いているかは書店によって異なります。

    • ④ オープンキャンパスや入試説明会などで入手する

    • ⑤ 大学の窓口に直接行って入手する

    • ⑥ 高校や予備校で入手する

  • STEP2:必要書類を準備する
    調査書をはじめ、準備する書類は早めに手配しよう

    入学志願票の他に調査書が必要な場合がほとんど。また、入試方式によっては、その他さまざまな書類の提出が求められます。中には高校で用意してもらう書類もあるため、余裕を持って依頼しましょう。

  • 〈調査書〉

    学業成績や生活態度を記録した書類で、高校で発行してもらいます。学校推薦型選抜や総合型選抜ではよく評価対象になりますが、一般選抜や大学入学共通テストなどでは「調査書の内容をもとに合否判定する」という記述がなければ合否には原則的に影響しません。基本的に無料ですが、学校によっては有料の場合も。発行まで時間がかかることがあるので、あらかじめ多めにもらっておくのがオススメです。

  • 〈その他書類〉

    大学や入試方式によっては、大学入学共通テスト成績請求票、推薦書、志望理由書、自己推薦書、卒業(見込)証明書、資格証明書、奨学生願書などさまざまな書類が必要になります。

  • STEP3:受験料(入学検定料)を振り込む
    受験料の支払いは、できるだけ余裕を持って!

    銀行や郵便局、コンビニエンスストアなどから振り込みます。出願時には証明が必要で、収納証明書を切り取って入学志願票に貼る場合、領収書を同封する場合などがあります。日にちに余裕がない時は、銀行や郵便局の営業時間に注意しましょう。納入された入学検定料は基本的に返金されません。

  • STEP4:入学志願票を書く
    各大学によって内容や書き方が異なるため、募集要項は熟読!

    入学志願票は、氏名や住所、出身高校名や受験する入試方式などを記載する重要な書類です。一般的な記入の際の注意事項を下記にまとめていますので、参考にしてみてください。ただし、大学により記載内容や書き方、書き間違えた場合の訂正のルールなどが異なるため、募集要項をしっかり読まないといけません。記載ミスがあると出願を受け付けてもらえない場合があるので、十分注意しましょう。

  • STEP5:郵送する
    送るのは「簡易書留」または「速達・簡易書留」

    書類がそろったら、いよいよ提出。封筒は、指定の出願用封筒が願書とセットになっている場合もあれば、市販の封筒を購入しなければならない場合もあります。封をする前に、指定の書類がすべて入っていることをもう一度確認しましょう。ここで大事なのは、必ず「簡易書留郵便」か「速達・簡易書留郵便」で郵送すること。これは普通郵便とは違い、郵便物を出したこと、配達されたことの記録が残る方法です。ポストに投函せず、必ず郵便局の窓口で手続きをしましょう。郵送料は普通郵便→簡易書留→速達・簡易書留の順に上がります。

  • 提出書類はすべてコピーをとっておこう!

    提出する書類は必ずコピーをとっておきましょう。受験票との照らし合わせや、大学側から問い合わせがあった時などに便利です。また、学校推薦型選抜や総合型選抜については、提出書類をもとに面接が行われるため、必ず控えをコピーして試験対策に役立てましょう。

  • STEP6: 受験票を受け取る
    手元に届いたら、記載内容に間違いがないかを確認しよう

    願書が受理されたら、入学志願票に記入した住所宛に受験票が発送されます。

インターネット出願(Web出願)について

  • インターネット出願とは?メリットが多い出願システム!

    インターネット出願では願書の取り寄せが不要で、はじめに大学Webサイトの申し込みフォームに必要事項を入力して送信します。指定日までに受験料の振り込みを行い、必要書類を送付すれば出願完了となります。受験票などをプリントアウトする場合もあるので注意しましょう。受験勉強の追い込みの時期に時間や手間が節約でき、急な志望校変更などにも対応しやすいため、受験生にうれしい出願システムといえるでしょう。紙の願書と併用している大学もあれば、インターネット出願のみを実施している大学もありますが、導入校はますます増えていく見込みです。「Web出願」「オンライン出願」「e出願」など、大学によって名称は異なります。

インターネット出願の6つのメリット

  • 願書取り寄せ不要

    紙の願書の取り寄せには通常数日がかかりますが、インターネット出願では必要ないため、たとえ締切日間近で手元に願書がなくても大丈夫。他校の合否の状況を見ながら出願先を検討する場合などに便利です。

  • 24時間出願申し込みができる

    インターネットに接続できる環境であれば、いつでも出願申し込みが可能です。ただし受験料の振り込みや必要書類の送付を終えてはじめて出願完了となるため、締切日直前の申し込みは避けましょう。
    ※メンテナンス時間を除きます。

  • 修正がカンタン、入力漏れも防止できる

    紙の願書では修正不可のケースがあり、間違えた場合は一から書き直さなければなりませんが、インターネット出願では画面上で入力するので修正は簡単。申し込み前に自動でエラーチェックが行われるため、入力漏れなども防ぐことができます。

  • 内容の確認・変更が可能

    出願後もログインすれば申し込み内容を確認できます。また、受験料支払い前であれば内容の変更、併願の追加などが可能です。支払い後でも、受験料が同額であれば変更できる場合もあります。

  • 受験料の支払いが便利

    全国のコンビニから24時間支払いが可能です。その他にも郵便局、銀行ATMやクレジットカード決済、ネットバンキングが利用可能な大学もあるなど、多彩な支払方法から選ぶことができます。

  • 受験料割引制度

    すべての大学ではありませんが、インターネット出願を利用する場合、受験料の割引を設定しているところが多くなっています。この割引制度が導入されてから、インターネット出願の利用者は一気に増えました。

インターネット出願の流れと手順

  • インターネット出願の基本的な手順を知ろう!

    インターネット出願にも、あらかじめ準備しておくものや、申し込み後、指定日までに郵送するものなどがあります。「インターネットだからすぐに申し込めるはず」と思い込んでしまうと、締切日ぎりぎりになって気づいて慌てることになるため要注意。大学ごとに詳細は異なりますが、ここでは一般的な出願の流れを紹介します。

  • 出願の流れ~事前準備編~

    ※大学や入試方式によって異なるため、必ず各大学の資料やWebサイトを確認してください。

  • STEP1インターネットに接続された電子機器を用意

    家や学校のパソコンなどを利用しましょう。スマートフォンやタブレットでも可能ですが、表示画面の乱れや一部機能が利用できないおそれがあるため、パソコンを推奨しているところもあります。プリンターが必要かどうかは大学によって異なります。

  • STEP2メールアドレスを取得

    確認メールなどが届くため、必ずメールアドレスが必要です。持っていない場合はYahoo!メールやGmailなどのフリーメールでも構わないので取得しておきましょう。

  • STEP3PDF閲覧ソフトをインストール

    募集要項やインターネット出願マニュアルなどは、サイト上にPDFファイルで置かれている場合が多いため、PDF閲覧ソフトをダウンロードしておきましょう。

  • STEP4顔写真のデータを用意

    大学によっては、申し込み時に顔写真データをアップロードするシステムになっています(後日郵送する場合や、受験票に貼って試験日当日に持参する場合もあります)。

  • STEP5書類準備

    調査書や推薦書、大学入学共通テスト成績請求票など、指定の書類がある場合は後日郵送する必要があります。発行に時間がかかることもあるため、早めに準備しておきましょう。

  • 出願の流れ~出願編~

  • STEP1大学のインターネット出願サイトにアクセス

    大学の専用ページにアクセスし、まずは説明をじっくり読みましょう。インターネット出願マニュアルがPDFファイルなどで用意されている場合もあります。

  • STEP2出願内容の登録

    画面の案内に沿って、氏名、志望学部学科、試験日、入試方式、受験料の支払い方法などの必要事項を入力し、送信します。

  • STEP3指定の書類を印刷

    登録完了画面や確認メールの指示に従い、確認票や支払票など指定の書類をプリンターで印刷します(印刷が必要ない場合もあります)。

  • STEP4受験料の支払い

    申し込み時の支払票をもとに、コンビニ、郵便局や銀行のATM、クレジットカード決済、ネットバンキングなどで支払います。指定日までに支払わなければ申し込みが取り消しになるため、期限に注意しましょう。

  • STEP5書類の郵送

    顔写真や調査書、推薦書、大学入学共通テスト成績請求票、切手など、指定された書類を郵送します。必要な書類は大学や入試方式によって異なります。

  • STEP6受験票の到着

    受験料の支払いや書類の郵送を終えたら出願完了となり、受験票が届きます。試験日当日に持参するのを忘れないようにしましょう。

インターネット出願の注意点

  • インターネットからの申し込み後、受験料を支払い、
    必要書類の送付を終えたら出願完了となる

    インターネット出願は、すべてをインターネットだけで完結できるわけではありません。インターネットから24時間可能なのはあくまで出願申し込みで、その後、受験料の支払いや調査書、推薦書など必要書類の送付が必要なので注意してください。それぞれ「申し込みから3日以内」「出願期間最終日まで」などの期限が設定されています(大学によって異なります)。「間に合わない!」を防ぐために、あらかじめ志望校の出願方法や必要な書類を確認した上で、出願締切日ギリギリの申し込みはできる限り避け、余裕を持って出願しましょう。

大学の出願に関するQ&A
  • 「消印有効」って何を指すの?

  • 締切日を過ぎての提出は無効?

  • 宛名は「○○大学行」のままで出していい?

  • 調査書は開封していい?

  • 書類を保護者に書いてもらってもいい?