高校生のための進学ガイド

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専門学校のお金

専門学校の場合の受験料、学費はどうなる?

専門学校に進学する人も、やはり気になるお金のこと。専門学校での入学から卒業までにかかる費用は、大学・短期大学と比較するとやや安めです。ただし、学ぶ内容によって必要な学費はさまざま。ここでは、各分野での入学金や授業料、実習費などの必要な学費、そして専門学校でも利用できる奨学金について紹介します。目指す分野の費用について事前に把握し、経済的な面からもしっかりと計画を立てておきましょう。

専門学校にかかる費用

  • 受験と学校生活にかかる費用をトータルに把握しよう

    大学や短大と同様、専門学校に進学する場合も、受験料や入学金、授業料など多くの費用がかかります。ただし、国公立と私立の区分や学ぶ内容によって、費用は大きく変動しますので、分野ごとの目安を事前に把握しておくことが大切です。また、実家から通うのか、一人暮らしをするのかによっても、生活費は大きく変わってくるでしょう。一人暮らしの場合、家賃や光熱費が当然必要となります。学費と生活費の総額でいくらかかるのか、事前にシミュレーションしておくことをオススメします。
    総額で見ると「高い」と思うかもしれませんが、専門学校で得た技術や知識、資格は、働くための基礎力、即戦力になります。学費を払った分の収入ややりがいが得られ、5年後、10年後に良い仕事をするための第一歩と考えましょう。

  • 専門学校にかかる費用

    • 受験料

    • 【1年目】入学金+授業料、実習費など(初年度納付金)

    • 【2~3年目】 授業料、実習費など

    • 生活費

  • 専門学校の入学から卒業までに必要な学費(大学・短大との比較)

  • [出典]日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(令和2年度)」 ※高専・専修・各種学校、私立短大は、修業年限を2年として算出

  • 受験料は大体10,000~30,000円

    専門学校における受験料は、10,000~30,000円程度が一般的。しかし、複数の学校を併願する場合、ある程度多額の出費になることも考えられます。また、受験会場が自宅から遠くにある場合、飛行機代や電車代などの交通費が、さらに日帰りが難しい場合は宿泊費が必要となります。受験料だけでなく、受験に伴うトータルの費用を想定しておきましょう。

専門学校の初年度納付金(入学金+授業料などの費用)

  • 入学金や授業料は、学ぶ内容によって大きく異なる!
    目指す分野の目安を確認しておこう

    専門学校では、学ぶ内容によって費用は大きく異なります。例えば、看護分野の初年度納付金平均額が108.6万円であるのに対し、はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧の分野では173.9万円と、2倍近くの開きがあります。その他分野でも、内容によって費用はさまざまですので、下記「分野別の初年度納付金の平均額」を参考に、目指す分野の目安を確認しておきましょう。
    なお、医療系は修業期間が3年間のところも多いため、初年度納付金が安くても、入学から卒業までの総額で見ると、2年制の専門学校より高くなる場合もあります。初年度納付金だけでなく、入学から卒業までの総額を見ることが重要です。
    初年度納付金の納入時期ですが、入学金は合格発表後数日の間に、残りの金額は指定の期日までに、というように分納を求められる学校が多いです。期限までに納入しなければ、入学資格を失う恐れがありますので、くれぐれも注意してください。

  • 専門学校1年目の学費は?

    ※2年目以降は入学金がなくなるので、さらに安くなります。

  • 分野別の初年度納付金の平均額

  • [出典]公益社団法人東京都専修学校各種学校協会「令和3年度学生・生徒納付金調査」※専修学校専門課程昼間部の平均額

専門学校の奨学金

  • 専門学校でも、奨学金を活用しよう!

    大学や短期大学と同様に、専門学校でも奨学金の利用が可能です。奨学金は、国や地方自治体による公的なもの、民間育英団体や学校独自のものなど、多くの種類があります。奨学金には、返還の必要がない「給付型」と、卒業後に返還が必要な「貸与型」があり、「貸与型」の中でも、利息がつくものとつかないものがあるなど、その形態は多様。奨学金の利用を検討している人は、しっかりと調べておきましょう。

  • 国や自治体などの公的機関、民間団体の奨学金を利用する

    公的な奨学金で代表的なものが、「日本学生支援機構」という国の独立行政法人が運営する奨学金。これは、国の予算と過去に利用した卒業生の返還金によって運営されており、「貸与型」「給付型」があります。無利子の「第一種」と、利子が発生する「第二種」の2種類があり、それぞれ学力基準、家計基準、借りられる金額が異なりますので、一度詳しく調べてみることをオススメします。都道府県や市区町村など地方自治体が運営している奨学金は、住んでいる地域によって異なりますので、こちらもチェックしてみてください。その他、企業や育英会などの民間の団体が運営している奨学金も多数あります。

  • 学校独自の奨学金を利用する

    上記の奨学金以外にも、独自の奨学金制度を持つ学校が多くあります。ここでも、「給付型」と「貸与型」があり、奨学生用の試験の結果で支給が決まったり、特定の資格を保有している人に対して学費を一部免除したりと、学校によってさまざまです。学校のWebサイトやパンフレットで確認しましょう。

専門学校のお金に関するQ&A
  • 専門学校の学費を支払うのはいつ?

    合格発表後、入学手続きの際に必要になるのが初年度納付金です。入学金+初年度授業料+その他(実験実習費、施設設備費)の合計で、合格発表から1週間以内に支払うのが一般的です。学校によっては、入学手続きの時点では入学金のみ、もしくは入学金+半年分(前期分)の学費のみでよいケースもあります。専門学校の入試時期は学校によって異なる上、選抜方法によっては合格発表時期も大学よりかなり早いため、3月が納期ではないことも。いずれにしても、必要な時期に必要な額を払い込まなければ入学辞退という扱いになる可能性が高いので、事前に十分確認しておきましょう。お金の納付と合わせて、入学手続きのために必要な書類の記入・提出も忘れずに。