高校生のための進学ガイド

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大学・短期大学・専門学校の選び方

将来につなげるための進路選びのポイントとは

高校生にとって進路選びは将来を左右する大切な決断です。 入試の難易度ランキングや知名度だけで志望校を選ぶのではなく、まずは自分自身をしっかりと見つめ、自分に合った学部・学科を選びましょう。

高校卒業後の進路の約半数を占める「大学」

研究の範囲は実に多彩で幅広い分野から学びを深めていく

幅広い知識や教養、思考力を身につけることを目的とした教育機関が大学。 1・2年次は一般教養科目を中心に、3・4年次には専門科目を学んでいくのが一般的です。 授業は多人数で受ける講義のほか、「ゼミ」と呼ばれる少人数の演習があります。 令和3年度で大学は全国に803校(国立86校、公立98校、私立619校)あり、○○大学○○学部○○学科○○専攻という形で、学部の下にも細かく区分されています。 大学は従来、実践より理論に比重を置きがちでしたが、企業と提携してより実践的な力を養う教育を行ったり、就職後のミスマッチを防ぐためのキャリア教育などを行う大学が増えているのも近年の傾向の一つです。
出典:文部科学省「令和3年度学校基本調査」

  • 大学数

  • 大学は卒業後に、さまざまな分野への就職や進学が可能

    大学は専攻の系統・分野と関連のある職業に限らず、さまざまな業界に就職できるのも大きな魅力の一つ。職業に対する将来の夢が明確ではない場合、大学在学中にゆっくりと時間をかけて考えることが可能です。また学問をより究めたい場合は、大学院などへの進学も視野に入れることができます。

実践的な力を凝縮して養う「短期大学」

資格取得や職業教育が充実しすぐに社会で生かせる力を身につける

大学の一種として扱われる短期大学。大学と同じく幅広い教養を身につけることを目標に揚げつつ、より実践的な学びや職業教育、資格取得を目指す場合が多いのが特徴です。 言わば大学と専門学校の中間的な教育機関といえるでしょう。 2年または3年(医療系など)の短期間集中で、資格取得など卒業後すぐに社会で生かせる力を養います。

  • 短期大学数

  • 短期大学卒業後は、大学に編入学することも可能!

    短期大学卒業後の進路は、就職だけでなく、進学を選ぶことも可能です。 4年制大学の2年次または3年次に編入学する学生も多く、特に4年制大学併設の短期大学では編入学枠が設けられている場合もあり、他の短期大学の卒業生よりスムーズに進学することができます。もう一つのルートは、短期大学などの学科の上に設けられた「専攻科」への進学です。設置している学校は限られますが、より高度な知識や技術を身につけることができ、大学卒業学位である「学士」を取得することができる専攻科もあります。

夢に直結した学びがある「専門学校」

多くの時間を実習に費やし
卒業と同時に即戦力として働くことを目指す

専門学校はある特定の職業に必要な知識や技術、資格を身につけるための学科やカリキュラムを用意し、卒業後に即戦力として活躍できる人材の育成に力を入れている教育機関です。 専門学校の最大の特徴は実習の多さ。大学が学問を通して幅広い教養を身につけることが目的であるのに対し、専門学校は卒業後すぐに生かせる特定の知識や技術を養うことを目的にしています。専門学校では2年制の学科が全体の約半数を占めるものの調理師科など1年制の学科や看護・福祉などの3年制、工学・医療分野では4年制の学科もあり、身につけるべき知識や技術により、修業年限はさまざまです。

  • 専門学校数

  • 都道府県認可校と無認可校の違い

    専門学校とは厳密には「専修学校専門課程」のこと。専修学校とは修業年限、授業時間などの一定の条件を満たし、都道府県知事の認可を受けた教育機関のことを言います。ちなみに専修学校には高校卒業以上が入学資格となる専門課程のほか、中学卒業以上が入学資格の高等課程、学歴・年齢を問わない一般課程の3課程があります。専修学校が知事の認可を受けた「認可校」であるのに対し、専門的な教育を行いながらも知事の認可を受けていない教育機関も存在し、それらの学校は「無認可校」と呼ばれます。教育機関の質としての良し悪しは一概には言えないものの、認可校で受けられる下記のメリットが無認可校では受けられないので、進学先を選ぶ際には注意しましょう。

  • 認可校のメリット

    • 学生割引が利用できる

    • 公的な奨学金が利用できる

    • 無試験や一部免除など国家資格上の特典がある

    • 学校倒産時などに行政上の救済処置が指導される

    • 学歴として履歴書に記入できる

    • 職業紹介事業が行えるため、充実した就職サポートが受けられる