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AO・推薦入試の第一関門 志望理由書の基本を押さえよう

  • 準備編
  • 書き方の例
志望校のAO・推薦入試の選考の際、まず入学への強い意志や理由をまとめた「志望理由書」の提出が求められます。
今回は、志望理由書の目的と書き方の基本をまとめてみました。
(企画・文 教育ライター・三井綾子)

そもそも志望理由書とは?

「志望理由書」とは、AO・推薦入試の受験の際に願書とともに提出する書類の一つであり、入学の理由や意志を文章にまとめたものを指します。「自己推薦書」も、志望理由書とほぼ同じ目的とした書類です。また、主にAO入試の出願前のエントリー(申込)の際に提出する「エントリーシート」も、志望理由書と同じ位置づけとして課している大学もあります。志望理由書は入試の第一次選考と言えるものであり、面接など次の選考の際でも参考にされるので、入試の合否を左右する重要な書類です。

志望理由書を書くために

AO・推薦入試の実施校では、入学を志望する動機(高校までの経験・実績、性格や考え方、行動、志向など)と意志(志望校での学業や活動への強い意欲、志望学部学科の教育・研究の深い理解)が求められます。ですから、自分の進学の目的をよく考え、自分の内面を探ってみましょう。そして、志望校(学部学科)の学びの特徴と求める学生像をよく調べ、書類でアピールする力をつけていきましょう。

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情報集め:自分と志望校を知るための情報を集めよう

志望校の学びと「求める学生像」を知る

<情報源>
入学案内、募集要項、ホームページ、オープンキャンパス(体験授業、学部学科説明会など)など
まず「おもしろそう、学んでみたい、やってみたい」と思ったこと(学問、仕事・職業など)を実現できそうな学校を、幅広く探してみましょう。学校の入学案内やホームページで調べてみたり、オープンキャンパスの体験授業に参加したり、個別相談でわからないことを聞いてみたりすると、理解が深まります。また、入試の募集要項に書かれてある「アドミッション・ポリシー(求める学生像)」をよく読み、志望理由書でアピールするポイントを考えてみましょう。

社会の仕組み、仕事を幅広く知ろう

<情報源>
興味がある分野の会社・業界のホームページ(事業内容、採用情報ページ)、大学生向けの就職情報サイト(会社の求人情報、業界紹介ページ)など
やりたい仕事がある人は、将来の仕事・職業を調べてみましょう。また学びたいこと(学問)がはっきりしている人は、その学問を将来(進学・就職後)にどう生かしたいか(大学でもっと勉強・研究したい、やりたい仕事に結びつけたい)を考えてみましょう。仕事や職業にかかわっている会社、業界のビジネス(どんなモノ、サービスを作っているか)と仕組み(組織、人、お金の流れなど)、働いている社員(仕事内容、出身学部学科、働き方や考え方など)を調べてみると、学問と仕事のつながりが見えてきます。

自分の内面を他の人に聞いてみよう

<情報源>
家族、先生、友達に自分の内面について聞く、考える
自分はそもそもどんな性格で何がしたいのか。
家族や学校の先生や友達に自分の性格や意志を聞いてもらい、意見や感想をもらってみましょう。自分の意志を確かめ、新しい可能性を見つけるためのヒントになります。子どものころから今までに興味や関心を持ったこと、性格(好き、嫌い)、行動などを振り返り、本気で学びたいことややりたいことを探りましょう。

論の組み立て:3つのステップで、文章構成を考えよう

Step1:自分の興味・関心、経験(きっかけ、理由)、性格を整理しよう

学びたい、やってみたい、好きなことをできるだけたくさん挙げてみて、その理由やきっかけとなった経験を書き出してみよう。
以下、A大学・国際経済学科(AO入試)を志望するaさんの例を見ながら、自分の場合にあてはめて考えてみてください。

【例】

aさんの興味・関心
開発途上国の援助、先進国と途上国の相互の経済発展、ビジネスについて学びたい、外国語に興味がある、留学したい……
aさんの経験
小学生のころから、母と東南アジアなどの開発途上国に衣類や文房具などの物資を送るボランティア活動に参加。お礼の手紙や写真がうれしかった。高校の生徒会活動でも、開発途上国への物資援助の活動を行う。しかし地理の授業で、開発途上国に物を送るだけでは援助にならないこと、フェアトレード(対途上国の公平貿易)について初めて知り、衝撃を受けた。高校の海外研修で、異文化交流のおもしろさと難しさを知る。
aさんの性格
  • 困っている人を助けたい
  • 自分と違う意見の人や年上の人とも話せる
  • 好きなことならがんばれる

Step2:興味と学びのつながり、どんな学生になりたいかを考えよう

志望校の学部学科の教育・研究内容(カリキュラムや各種講座、留学制度など)、「アドミッション・ポリシー」をよく読み、志望校で学べることや経験できることを、Step1でまとめたことと結び付けて考えてみましょう。
aさんの例を見ながら、考えてみてください。

aさんが学びたいこと
経済学、国際関係学、経営学、外国語、途上国の社会・文化・環境問題……
志望校が求める学生像
  • 国際社会、経済に広く興味をもつ学生
  • コミュニケーション能力と主体性
  • リーダーシップを持ち、物事に積極的に取り組む学生
  • 修得した専門知識を生かし、国際社会での活躍を目指す学生
志望校・学科の特徴
  • 途上国での海外研修
  • 外国語科目が多い
  • 海外留学制度(短・長期)
  • 外国人留学生との学内交流活動
  • 途上国の新興ビジネスを研究するゼミがある

Step3:卒業後の進路を考えてみよう

志望校(学部学科)で学んだことを、卒業後の進路にどう生かしていきたいか、なるべく具体的に考えてみましょう。イメージできない場合は、進路の方針(こういう人になりたい、仕事のビジョンなど)でもよいでしょう。

aさんの卒業後の目標
途上国と取引がある企業に就職し、日本と途上国がともに経済発展につながる新しい事業に挑戦したい。具体的な会社、業種は、大学在学中に探していきたい。

次のページで、aさんがまとめた志望理由書をもとに、文章構成、書式、マナーの基本を覚えましょう。

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