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自己アピールの方法を身につけよう 面接・ディスカッション・プレゼンテーション対策

  • 自己表現力が求められる試験科目
  • 面接・グループディスカッション・プレゼンテーションのポイント
自己アピールが求められる試験別に、試験の流れに沿ってアピールのポイントをまとめました。また、推薦・AO入試を受験した先輩や入試の際に面接やプレゼンテーションを採用している大学、専門学校の入試担当の方から、入試に臨む上でのアドバイスをいただきました。
(企画・文 教育ライター・三井綾子)
  • 面接
  • グループディスカッション
  • プレゼンテーション(研究・課題発表)
  • まとめ

面接:控室での過ごし方から退室まで慎重に

控室での過ごし方

控室では静かに落ち着いて過ごします。受験番号と面接の順番、身だしなみの最終チェック、携帯電話の使用は控え、体調が悪くなったら、試験会場の担当の方に申し出ます。

ポイント 提出書類や課題の内容の要点をもう一度頭の中で確認しておくのもよいでしょう。緊張しすぎないように過ごしましょう。

入室・着席

入室のときは面接室の扉を軽く2回ノックし、室内から面接官の返事があったら静かに開けます。扉を開けたら静かに入室し、大きな音をたてないように扉を閉めます。面接官に向かって気をつけの姿勢で「失礼します」と言い、礼をします。
受験番号や名前を確認されたらしっかり答え、「おかけください」と言われたら一礼して、静かに着席します。名前などの確認は着席の後の場合もありますが、落ち着いてはっきりした声で答えましょう。

ポイント 多少動作が間違ってしまったり、緊張して声が詰まったりしてもあわてず、徐々に気持ちを整えていきましょう。
おじぎの基本
背筋を伸ばして足をしっかりそろえて立ち、面接官の目を見ます。そして、両手を前に置きながら上体を腰から倒すようにしてゆっくりと一礼します。体を倒しすぎたり、背中を曲げたまま礼をしたりしないように気をつけましょう。
着席の基本
面接官から指定された席に向かい、椅子の横に立ち、一礼します。そして椅子に体を引っかけないように気をつけながら、静かに着席します。椅子は深く座りすぎないようにして、目線、手の位置(膝の上に置く)、足(開かないように)に注意を配りましょう。肩に力を入れないように、少し呼吸を整えるとよいでしょう。

面接

面接官が提出書類や課題の内容に沿って質問します。質問内容は、受験校(学部学科)を志望した理由、入学後にやりたいこと、将来の進路(職業、就職など)、自己PR(自分の性格、特技など)、高校生活で力を入れたこと(部活動、委員会活動、コンクール、ボランティア活動など)、最近のニュースについて思ったこと、志望学科に関する専門的な知識など。志望校によって傾向は異なります。ていねいな言葉づかいを心がけ、落ち着いて話しましょう。

面接官からの質問を落ち着いて正しく理解し、面接官の目を見て、姿勢を整えて聞きましょう。面接官が聞き取れるような声で、はっきりと答えます。大人と接することを意識し、言葉づかいに注意して、「〜です」「〜ます」のていねいな応答を心がけます。準備したこと、暗記したことをそのまま述べるのではなく、要点をおさえてていねいに答えましょう。
ポイント 提出書類や課題でまとめた内容と異なることを話したり、質問の主旨からはずれたことを答えたりしないように慎重に受け答えましょう。
ポイント 個人面接は、受験生1人に対して面接官が1〜2人対応するのが一般的です。面接官の質問をよく聞いて理解し、できる範囲で回答しましょう。また集団面接では、他人の発言に惑わされないように、落ち着いて自分の意見を述べるのが望ましいですが、他の受験生と同じ意見の場合は、同様であることを述べたうえで、なるべく自分らしい表現で答えられるように心がけましょう。

退室

席を立ち、扉に向かうまでの姿勢や態度に気をつけましょう。「ありがとうございました」のあいさつも忘れずに行います。

ポイント 面接では、試験終了後の退室の姿勢や態度も重要です。最後まで気を抜かず、ていねいな振る舞いを心がけましょう。

先輩からの体験コメント

  • 自分のやりたいことと志望する専攻についての知識、情報量を増やしましょう。そして自分の考えをしっかり持って面接に臨めば、面接で述べることを事前に丸覚えしなくても答えられると思います。(bellさん/私立・キャリアデザイン学部/自己推薦特別入試で合格)
  • 面接試験に際して、専攻分野で勉強する意義や留学を見据えた学習計画をまとめ、質問に対して英語で答えられるようにしておくなど、入試の意図をしっかり理解して臨みました。入念な準備が大切だと思います。(けいこさん/私立・国際教養学部/AO入試で合格)
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グループディスカッション:課題と役割をよく理解して意見を述べよう

1.課題発表

試験官から課題とグループ分けが発表されます。ディスカッションの議題は、学科・コースの専門分野(学問)に関連する内容、最近のニュースなど。受験校から事前に指定された資料を読み、議論するという形式もあります。

ポイント 議題の主旨をよく考え、自分なりの考えと理由(裏付け)をわかりやすく発表できるように、頭の中で整理しましょう。

2.役割分担

グループリーダーなど議論での役割分担を、同じグループ内の受験生で話し合って決めます。一般的にリーダー役の人が議論の進行役を務め、メンバーの意見をまとめていきます。

ポイント 自分の性格や特技、適性を考え、自分に合った役を選ぶようにしましょう。リーダーは、メンバーの専門性や個性、意見を引き出す力も求められます。

3.ディスカッション

グループリーダーの進行に沿いながら、自分の意見を述べたり、相手の意見を聞いて理解を深めたりして、グループとしての意見を固めていきます。他者の意見を踏まえて自分の意見を述べる姿勢も必要です。与えられた時間内に意見を整理しておきましょう。

ポイント 相手の主張を打ち負かす、いわゆる「ディベート」とは異なります。自分と違う意見や視点を受け入れ、協力し合って議論を深める姿勢が大切です。

4.議論終了・発表

試験官に対してグループで議論の結果を発表したり、受験生が個別に意見を述べたりします。

ポイント 議論を振り返り、自分の最終的な意見をはっきりとわかりやすく述べるようにしましょう。グループの発表者は、時間終了までに議論の要点をまとめて、発表できるように準備しましょう。

先輩からの体験コメント

  • グループディスカッションでは、グループ内で他の受験生と競争するのではなく、仲間だと思うことが重要です。そしてグループで最良の答えを出すために協力し合うことが、高得点につながると思います。(そらさん/私立・法学部/AO入試で合格)
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プレゼンテーション(研究・課題発表):学んだことや考えたことを自分の言葉で表そう

1.事前準備

受験校から提示された研究テーマや課題を、大きな紙(模造紙など)やパソコンで作成したプレゼンテーション資料(「パワーポイント」などのソフトを用いたファイル)、作品(おもに芸術系)などにまとめます。資料は見やすく簡潔に作成し、発表時の自分用の補足資料をそろえるなど、準備は万全にしておきましょう。提示されるテーマは、志望理由に関することや志望学科の専門知識に関することなど。試験官からの質問も想定しておきましょう。

ポイント 入学の意志や能力を分かりやすく視覚的に見せる場でもあります。資料の作りや見せ方にも工夫しましょう。

2.役割分担

与えられたテーマ・課題について、事前に作成した資料、制作した作品を試験官に見せながら発表します。簡潔にわかりやすく、はっきりとした声で、順序立てて発表していきましょう。

ポイント 時間配分に気をつけ、特に強調したいポイントを逃さずに発表できるようにしましょう。

3.質疑応答

プレゼンテーションの終了後、試験官からさまざまな質問があります。質問の意図をしっかり押さえ、簡潔に応えられるように心がけましょう。

ポイント 質問の内容が難しくて分からない場合、無理して答えようとせず、自分が理解している知識や考えの範囲で答えられるようにしましょう。
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まとめ

大学からのアドバイス

本校では高校での職業に関する学習(キャリア教育)の成果を評価する入試を実施しますが、課題のテーマを自分で決めて、いかに努力して取り組んだかを評価します。本やインターネットを活用するだけではなく、足を運んだり人に聞いたりするなど積極的に行動し、考えたことを、自分の言葉で表現することが大切です。
<取材協力:産業能率大学 入試センター(「キャリア教育接続入試」を実施)>

専門学校からのアドバイス

本校の面接試験では、接客業に求められる素養と、社会人としてのコミュニケーションが取れる可能性をそなえているかどうかを評価します。ですから服装や髪形、姿勢を整え、はっきりした声で受け答え、視線を合わせて話すなど、第一印象を良くすることは大切です。また、高校生活で得たことや本校で学びたい理由、業界を目指す覚悟などを話してほしいと思います。
<取材協力:ホスピタリティ ツーリズム専門学校 教育企画課>

専門家からのアドバイス

面接、グループディスカッション、プレゼンテーションの対策に共通して言えることは、「周りの大人や先輩を巻き込むこと」です。たとえば、面接での姿勢やあいさつは、高校の先生や保護者、近所の大人の方、部活の先輩など、目上の人と接するときに意識して接することで、自然に基本的なマナーが身につき、慣れてきます。グループディスカッションは、友達とテーマと制限時間を決めて協調しながらやってみるのもいいですし、プレゼンテーションであれば発表用の資料を作り、大人の人に意見をもらうのもいいでしょう。どの試験も、習得や準備には時間がかかることですが、大人並みの自己アピール力を求められているわけではありません。日ごろの生活態度に気をつけ、学習課題にまじめに取り組み、多くの人と意欲的に接する姿勢が、自己アピール力の向上につながるのです。
<取材協力:教育・人事コンサルタント 藤岡慎二先生(株式会社グローバルゲインコミュニケーションズ)>
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