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ほとんどの私立大学で実施 センター試験利用入試を知ろう

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現在ほとんどの私立大学で、大学入試センター試験(以下、センター試験)を利用して入学志望者の合否を決める入試を実施しています。国公立大学でも、一般入試の第一次選抜としてセンター試験を採用していますが、今回のレポートでは私立大学のセンター試験利用入試を取り上げ、最近の特徴と傾向を探ります。
(企画・文 教育ライター・三井綾子)

センター試験利用入試の基礎を知っておこう

大学入試センター試験利用 受験案内
例年9月から、大学入試センターや全国のセンター試験利用入試実施校(国公立大学も含む)で配布が始まります。(画像は2014年度のもの)

センター試験利用入試とは?

大学・学部学科が指定したセンター試験の教科・科目を受験し、その成績によって入試の合否が決められる私立大学の入試を指します。平成25年度入試では、センター試験を利用した入試を実施した私立大学・学部の数が520大学(全体の約86% ※私立大学の学校数605[学校基本調査H24確定値]をもとに算出)(※独立行政法人大学入試センターホームページより)にのぼりました。また多くの場合、一般入試との併願が認められています。

一般入試との違いは?

大学独自の試験を課す一般入試と異なり、実施大学共通の試験科目を受験することになるため、一度の受験で複数の私立大学の入試を受験できます。しかし、一般入試よりも募集人員が少なかったり、受験科目が少なく合格のボーダーラインが高かったりするなど、センター利用入試の方が難易度が上がる大学も見られます。

センター試験の受験教科・科目の内容と選択方法に注意

(1)「受験教科等の事前登録制」を実施

平成24年度から「受験教科事前登録制」が始まりました。この制度は出願時において、(1)受験教科名、(2)地理歴史および理科の試験時間受験科目数、(3)数学②および外国語の試験時間における別冊子の配布希望を申請し、登録するというものです。試験当日は、登録した教科のみ受験できます。また、地理歴史と公民、理科については、それぞれの時間ごとに登録した科目数を受験することになります。

(2)「地理歴史」「公民」の試験が同一時間帯に最大2科目まで受験できる

「地理歴史」と「公民」の試験が同一時間帯に実施することになり、あわせて最大2科目まで選べます。

(3)「公民」の新科目として『倫理、政治・経済』が加わる

現行の公民の出題科目「現代社会」、「倫理」、「政治・経済」に加えて、「倫理、政治・経済」を選択できます。

(4)「地理歴史」「公民」は同じ名称を含む科目を2つ選ぶことはできない

たとえば「日本史A」と「日本史B」、「倫理」と「倫理、政治・経済」など、科目名に同じ名称を含むものを2つ選ぶことはできません。

(5)「理科」は全6科目から最大2科目まで選べる

「理科総合A」、「理科総合B」、「物理I」、「化学I」、「生物I」、「地学I」の全6科目から、最大2科目まで選ぶことができます。

(6)2科目受験の試験時間は130分

「地理歴史」「公民」または「理科」の試験時間は、1科目受験者が60分に対して、2科目受験者が130分(うち解答時間は120分)です。

(7)2科目受験者は「第1解答科目」と「第2解答科目」を決めて受ける

「地理歴史、公民」または「理科」の2科目受験は、解答順に「第1解答科目」、「第2解答科目」と区分されており、受験者はどの順番で受けるか決めます(試験当日に決めてよい)。
選んだ2科目はそれぞれ60分で解答しますが、科目と科目の試験の間に、答案の回収時間(10分)が入ります。

(8)大学によって、解答科目の成績の取り扱い方が異なる

「地理歴史、公民」または「理科」の2科目受験を採用している大学・学部学科は、「第1解答科目」の成績のみを合否判定で利用する、2科目を受験した場合は成績が高い科目を合否判定で利用するなど、学校によって成績の取り扱い方が大きく異なります。
受験校の募集要項をよく読み、受験の順番をよく検討しましょう。
最新の情報は、独立行政法人大学入試センターのホームページまたは各大学の募集要項で確認してください。
参考私立大学のセンター試験利用入試の「地理歴史、公民」、「理科」の科目選択(2014年度)
高得点採用型/明治大学 全学部 センター試験利用入学試験 前期(3科目方式)
「地理歴史」「公民」「数学」「理科」の4教科13科目のうち、2科目以上を受験した場合は、高得点の科目を合否判定に利用する。
第一解答科目採用型/多摩大学 グローバルスタディーズ学部 センター試験利用入試I期
「地理歴史」および「公民」ならびに「理科」の試験時間において2科目を選択した場合、「第1解答科目」の成績を合否判定に利用する。

私立大学のセンター試験利用入試の種類

(1)センター試験+大学独自の試験(併用型)

センター試験の成績と大学独自の試験の両方を課し、総合的に評価する試験です。大学独自の試験は、小論文、適性検査、専門分野に関連した科目などさまざまです。
日本大学(理工学部、工学部、歯学部)「一般入学試験 CA方式」(2014年度)/「個別学力考査等」 理工学部と工学部では数学、歯学部では面接を実施。

(2)センター試験のみ(単独型)

多くの大学で実施しているのが、センター試験の結果のみで入試の合否を決める試験です。受験科目が1、2科目という場合もあれば、複数の教科・科目から選択できる場合、試験科目の解答範囲が限定されている(例:「英語」はヒアリングを除く、「国語」は漢文を除く)など、複数の試験科目のうち高得点の科目を優先採用するなど、試験内容は大学・学部学科によってさまざまです。
法政大学(社会学部 社会政策科学科、社会学科、社会メディア学科)「大学入試センター試験」利用入学試験 B方式(3~5科目型)(2014年度)/1.「国語」(近代以降の文章)、2.「地理歴史」「数学」「理科」「公民」(4教科全体の所定の科目から1科目選択)、3.「外国語」(「英語」等から1科目選択)

COLUMN

センター試験を併用するAO入試

国公立大学のAO入試のなかには、書類選考や面接など個別の選考のほかに、センター試験の受験を必須とする大学もあります。国公立大学を第一志望に考えている受験生は、センター試験は一般入試の試験対策にもなるため、AO入試と両方挑戦するという選択も考えられます。

  • AO入試を知ろう

情報収集の仕方

志望校のホームページ、最新の資料を確認

私立大学ではおもに6月、国公立大学では7月を中心に、ホームページ等で最新の入試情報が公表されます。すでに入試説明会や資料を配布している大学もあるので、まずはホームページや最新の入学案内で内容を確認しましょう。

  • 「まとめて資料請求」を使って最新の学校案内を入手しよう!
  • 「進学カレンダー」で年間スケジュールを再確認しよう!

入試説明会に参加

センター試験利用入試は、一般入試と同様に選考基準となる試験教科・科目の出題範囲や配点等が複雑な場合が多く、十分な理解が必要です。オープンキャンパスや学校見学会で入試制度を詳しく紹介する説明会を行っているので、積極的に参加しましょう。

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