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学校No.744 | 更新日:2012.05.18

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聴覚の仕組みを解明して、新たな音の世界の可能性に挑みます!

聴覚の仕組みを解明して、新たな音の世界の可能性に挑みます!

先生・教授 学問 画像・音響工学

飯田 一博 先生

音響工学

プロフィール
聴覚の空間情報処理メカニズムの解明と、それに基づいた音空間情報の認識・符合化・提示システムの研究に取り組んでいます。

先生の研究について教えてください!

人間は、2つの耳を使って“音”の発生している方向や距離、拡がりなどを知覚しています。ただ、この耳の形には個人差があり、その違いによって鼓膜に届く“音”の特性が変わってくるんです。
現在は、いくつかの人の耳型からそれぞれの耳の入口にフィットする超小型マイクロホンを作って実験を行なうことで、聴覚の空間情報処理のメカニズムを解明することに取り組んでいます。また、3次元音空間の再現や仮想3次元音空間の創造、あるいは音源の方向や距離などを認識するシステムの開発にも取り組んでいます。

現在、実験でどのようなことが分かってきていますか?

例えば、特殊なヘッドホンを使って音の方向感(音を感じる方向)を制御する実験によって、人間はある周波数を手がかりに音源の前後・上下方向を知覚していることが分かったとします。この結果は、千差万別な形を持つ耳が、さらに個人ごとに音の空間特性を処理し、学習し、自分にとって最適な方法で“音”を聞き取っていることを証明します。これにより、鼓膜に届くまでに違いが生じた“音”を、さらに異なる処理方法で聞き取っていることが明らかになりました。

現在、実験でどのようなことが分かってきていますか?
  特殊なヘッドホンをつけての実験

この研究成果から、どのようなことができるようになりますか?

人間の持つ聴覚の空間的メカニズムを解明し、これを応用することで、既存の“音の世界”を、もっと楽しく、便利にすることができます。例えば、空から音が降ってくる音楽や、いままで体験したことがない音楽(音響)を作ることができるようになったら楽しいですよね!もちろん、ロボットが危険な音を察知したり、災害時に助けを呼ぶ声の方向を認識して被災者を発見することに役立てたりと、実用的な活用も可能です。また、音楽家や企業の研究者と共同で実験を行い、オーディオ機器や、携帯電話、自動車用音響機器、CD・DVDコンテンツなどに活用され多くの関心を集めています。
これからも、人々の役に立つ研究として取り組んでいきたいです。

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