先輩・先生・授業
大まじめにバカをやる。それが“ロンハー”の心意気。
伝説の芸能人バトルは“化学反応”から生まれる。
「僕らが打ち合わせをしてる様子を見たら“何ふざけた話をしてるんだ?”と思う人もいるかもしれませんね。でも、僕らは大まじめ。そこから新しい企画が生まれていくんです」
と語るのは、人気バラエティ『ロンドンハーツ』のチーフディレクター・朝倉健さん。“毎週が特番のようなもの”という同番組は、10人のディレクターが各回の企画を受け持ち、制作を進めている。チーフディレクターの役割は、そんなディレクター陣を統括し、プロデューサーとともに、打ち出された企画をカタチにしていくことにある。
「ロンハーの台本はあってないようなもの。台本は進行のみで、あとは好きにやってもらっています(笑)。僕らの大事な仕事のひとつは、スタジオで“化学反応”を起こすベース作りにあるんです。たとえば“有吉・ザキヤマ・竹山のコンビネーション”が定着したら、次のキャスティングでは、“この芸人とあの芸人をぶつけてみよう”とか」
楽しさが辛さを上まわればずっと仕事を続けられる。
「AD時代から、辛いことは何度もあったけど、楽しくないと思ったことは一度もないです。楽しさが辛さを少しでも上まわっていれば、続けられるんです」
子どものころからテレビ好き。東放学園卒業後、フリーランスのADとして仕事をまかされ、人脈を広げていった。1999年に『稲妻!ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)がスタート。番組立ちあげからディレクターを担当し、チーフディレクターに昇格した今も、仕事に対する“フリー”のスタンスは変わらない。学歴や立場に関係なく、実力次第で番組作りの重要なポジションも勝ち取れる。そんな可能性を若い人に強くアピールしたいと朝倉さん。これからも変わらぬ笑いと刺激を視聴者に届けていく。
「震災後の初オンエアは、今までどおりの内容でいいのか僕らも悩みました。しかし被災者の方から“家族に笑いが戻ってきた”という声をいただいたとき“この仕事をやっていてよかった”と思いましたね」



